ロードバイクを購入する際に自転車のフレームサイズで迷うことがあると思います。
今回はそんな時、僕が思う大きいサイズのフレーム、小さいサイズのフレームのメリット、デメリットについて書いていきたいと思います。
目次
大きいフレームのメリット
- 進みやすく、スピードの維持がしやすい
- 剛性が小さいフレームに対して低い
大きいフレームのデメリット
- ポジションの自由度が低い
- 小さいフレームに比べて重量が少しだけ重い
- 自転車の振りが小さいフレームに対して、少しだけ重く感じる
小さいフレームのメリット
- ポジションの自由度が高い
- 自転車の振りが大きいフレームより軽い
- 大きいフレームに比べて少しだけ軽い
小さいフレームのデメリット
- スピードを維持することが大きいフレームに比べて難しい
- 小さい分剛性も高くなるので、フレームが硬いことが多く、脚にダメージがきやすい
- フレームが小さくなると設計上操作が難しくなることがある
読んでもらえれば分かる通り、ほぼほぼ大きいフレームのメリットは小さいフレームのデメリットに、小さいフレームのメリットは大きいフレームのデメリットになっています。
メリット、デメリットを僕が乗っている感覚で説明
大きいフレームのメリット
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進みやすく、スピードの維持がしやすい
これはフレームが小さいフレームに比べて少しの力で前に進む力が高いです。一漕ぎ目は少し重いかもしれませんが、スピードに乗ると明らかにそのスピードを維持しやすいです。最近のフレームでは大きい小さいで、この誤差が少なくなってきていると思いますが、少し前のフレームでは乗っていて明らかにこの違いがありました。
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剛性が小さいフレームに対して低い
これは小さいフレームに比べてフレームの面積が広いので、強度を保つ為に必要な素材の量の密度を分散させることができます。それなので乗った感覚では小さいフレームより大きいフレームの方が柔らかいです。柔らかいとどうなるかというと脚へのダメージが少なくなります。
大きいフレームのデメリット
ポジションの自由度が低い
フレームが大きいともっとハンドルを低くしたいだとか、もっとハンドルまでの距離を近くしたい等の時に、ある程度の所までくると限界がきてしまいます。ハンドルはステムをフレーム(ヘッドチューブと呼ばれる箇所の上部分)と触れる限界まで下げると低くなります。メーカーによりますが、基本的に大きいフレームだとヘッドチューブと呼ばれる箇所が小さいフレームに比べて長くなり、ハンドルも高くなっていきます。
赤い丸がついている箇所がヘッドチューブです。
ステムを短くすればハンドルまでの距離の距離は短くなりますが、ステムは100mmより短くすると操作性が難しくなっていきます。僕は90mmまで使ったことがあるので90mmまでは使えると思います。ただそれ以上短くするのはあまりお勧めしません。それだったら小さいフレームに乗ってステムを長くした方がバランスが取れます。ただ長すぎるステムも操作はしにくいと思います。
小さいフレームに比べて重量が少しだけ重い
大きいフレームは小さいフレームより少しだけ重いです。
自転車の振りが小さいフレームに対して、少しだけ重く感じる
これは重いと言い方が合っているか分かりませんが、先程も述べたように大きいフレームは小さいフレームに比べて剛性が低いです。硬いフレーム程クイックに動くイメージがあるので、自転車を左右に振ったときにどうしても硬い小さいフレームより重く感じてしまいます。
あとは単純に重量が軽いことが要因となると思います。
小さいフレームのメリット
ポジションの自由度が高い
これは先程の大きいフレームのデメリットの逆です。小さすぎるフレームではポジションは出ないと思いますが、大きいフレームよりは小さいフレームの方がポジションを出しやすいです。ハンドルの高さも低くできます。低すぎる場合はスペーサーという部品をフレームとステムの間に挟むとハンドルを高くできます。
ハンドルまでの距離もステムを長くしていくことで遠くできます。ステムを短くするよりは長くした方が安定感は増します。ただ長すぎても操作はしづらいです。
自転車の振りが大きいフレームより軽い
自転車の硬さが大きいフレームよりあるので、反応が良い分、軽く感じます。
重量が大きいものより軽いので軽く感じます。
これも大きいフレームのデメリットの逆になります。
大きいフレームに比べて少しだけ軽い
重量が大きいフレームより軽いです。僕は自転車を軽くすることはとりあえずは正義だと思っています。
小さいフレームのデメリット
スピードを維持することが大きいフレームに比べて難しい
これは言葉では説明するのが難しいのですが、ロードレースの現場ではよく言われていることです。スピードに乗せてからの伸び、持続がフレームが大きい方が楽にこなせます。
小さい分剛性も高くなるので、フレームが硬いことが多く、脚にダメージがきやすい
硬ければ硬い程、踏んだ時に素早く反応してくれるのですが、その分身体への反発も大きく、疲れてくると踏めなくなってきます。硬いフレームは反応が速く、柔らかいフレームは反応が少し遅れます。これはフレームが硬い、柔らかいの時にもよく使う表現です。
フレームが小さくなると設計上操作が難しくなることがある
これは小さいフレーム程、設計上どうしても少しずつサドルの位置が前になってしまい、重心が前にきてしまうことがあるからです。
自転車は前に重心があるより、後ろに重心を持っていった方が乗っている時に安定します。
ただこの安定が速く走れることに繋がっているかと言えば、それは違うと僕は思っています。
重心はあくまで自分の身体の真ん中、胴体付近に持っていくことが大事だと思っています。
このことはまた今後書いていきたいと思っています。
僕はどのようにフレームサイズを選択しているか
大きいフレーム、小さいフレームのメリット、デメリットについて書いてきました。
もちろん適正すぎるフレームがあればそれに越したことがないのですが、全員が全員適正サイズがあるわけではないです。
僕自身どちらかと言えば、昔は少し大きめなフレームを選び、今は小さめなフレームを選んでいます。
なぜ僕が小さめなフレームを選んでいるかといえば、今はフレームのメリット、デメリットの中でポジションを出すことに1番の重きを置いているからです。
ちなみに僕は今デローザ・メラクに乗っていますが、1番小さい43というサイズに乗っています。僕の身長は171cmです。
この記事がフレームを選ぶ際に少しでも参考になってくれたら嬉しいです。