プロサイクリスト 伊藤雅和

シエルブルー鹿屋監督 伊藤雅和のブログ 選手経験12年 ロードバイク教える人

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経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ

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Jプロツアー経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップが群馬県サイクルスポーツセンターで行われました。

コースは6kmを30周する180kmでした。

コースの勝負所はゴールまで1km程前にある心臓破りと呼ばれる坂です。

このレースが今年の最終戦でした。最終戦前に個人の年間ランキング2位につけていた大前選手の為に最後集団スプリントに持ち込み、チーム全員で大前選手を勝たせて個人総合も逆転を目指すということがただ1つの作戦でした。

スタートしてから自分達のチームにとって危険ではない逃げが決まり、そこからチームメートが集団コントロールに入りました。

ブリヂストンと愛三でコントロールをして逃げとのタイム差を測りながら距離をこなします。

大前選手を最後に支える役を岡本選手と僕が担っていたので、それ以外のメンバーは集団コントロールに力を使います。

途中逃げが捕まり、新しく逃げが決まりましたがこれにも自分達にとって危険ではなかったので変わらず集団コントロールをします。

その後キナンがコントロールを開始。一気にタイム差が縮まります。

残り何周かで逃げは全て吸収。ここからマトリックスの集団コントロールに移ります。
ここまでは自分達の作戦通りの展開です。

あとは最後の力勝負をするのみ。

残り1周の上りまで体力は充分に温存できて、疲れもあまりない状態で上りに入ります。
マトリックス、ブリヂストン、キナン、愛三の順番で上りに入ります。
下からレオモの門田選手が思いっきり踏んでいき、そこにマトリックスの列車が付き後ろが続く展開。
上りきりの所でマトリックスのあまりの速さにどのチームも千切れて、千切れていく選手をパスしていき、大前選手がマトリックスの少し後ろを離れて上りきり、僕はさらにその後ろで大前選手から離れて上りきります。
そこから前にいるマトリックスのマンセボ選手、キンテロ選手、ホセ選手が全開で踏み、上りきりの所よりさらに差が開きました。
僕はとりあえず少し離れて前にいる大前選手に追い付く為に全開で踏みバックストレートの下りきる所で追い付き、そのまま大前選手を後ろに付けて、前に追い付く為に全開で踏みました。ただ前の3人はとても速く全く追い付くことはできませんでした。
僕は踏み続け大前選手を最後発射するところまで踏みこみ、離脱してゴールしました。

photo Itaru Mitsui

完全に力負けでした。脚も疲れてなく思いっきりもがいてマトリックスに付いていけなかったので単純に瞬間的な出力で負けました。終わった後も特に身体は疲れてはいなかったので、本当にその時の出力が出せなかった感覚です。

上りきりでマトリックスの後ろを取れたら少しは良くなっていたのかなとも思いましたが、これはたらればになってしまうので、そのようにやれなかった自分達が悪いです。

最終的に大前選手の個人総合のランキングも3位に下がってしまいました。

ただ自分達チームが今できること、やれることをやってこの結果でした。これを今後の糧にするということをチームの共通認識にして今年最終戦を終えました。
もっと自分自身もそうですが、チーム全体で地力を上げていかなければいけません。

今年はこのような社会情勢でUCIレースは初戦のランカウイになってしまいましたが、JPROツアーは開催してもらい、どのチームも本気で走って僕もチームも沢山得られるものがありました。
レースを開催するために尽力してくれた方々に感謝しています。
現地で応援をしてもらえることはなかったですが、画面越しで応援してくださった方々、今年もありがとうございました。

そして愛三工業レーシングチーム、愛三工業株式会社にこのような情勢でも競技に集中できる環境を貰えていることに感謝しています。

今年もありがとうございました。

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