プロサイクリスト 伊藤雅和

シエルブルー鹿屋監督 伊藤雅和のブログ 選手経験12年 ロードバイク教える人

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大分いこいの道クリテリウム、大分サイクルロードレース

投稿日:

Jプロツアー おおいた いこいの道クリテリウム、おおいたサイクルロードレースを走ってきました。

僕の目線から見たレースレポートです。

10月3日に、おおいた いこいの道クリテリウム。

10月4日に、おおいた サイクルロードレースでした。

前戦の広島が終わってそのまま大分に移動し、僕自身今年初のチームキャンプを行いました。

チームメート、チームスタッフのお陰でとても良いチームキャンプを過ごせましたので、コンディションは今年で1番良くなりました。

土曜日のクリテリウムは僕にチャンスはないのでチームメートの為に、日曜日のロードレースはコースが厳しいので、僕にもチャンスがあるという心構えで準備しました。

土曜日のクリテリウムではスタートしてからチームメートの大前選手が逃げたので、僕はスプリンターの岡本選手と草場選手の近くで走りました。

終盤のペースが上がったタイミングで僕は集団後方にポジションを下げてしまい、無理をせずにゴールさせてもらいました。



日曜日のロードレースは4kmの周回コースを25周する100kmで行われました。

今回のコースは4kmという短いコースの中に折り返してから直ぐに700m程上る箇所があり、そこがレースの勝負を決めるポイントになることは誰が見ても分かるコースでした。

1周目からペースが速く集団前方にいることを意識して走ります。集団後方に埋もれてしまうとUターンのあとの上りで中切れにあう可能性があり危険だからです。


photo Kanako Takizawa

ペースは速かったのですが、脚の感覚は良いと感じていました。チームメートと集団の動きを見ながら距離をこなします。


photo Itaru Mitsui

レース中盤の上りで明らかに逃げが決まりそうなアタックがありました。僕はそこに乗ろうと思いましたが、集団内で右にも左にも人がいて抜け出せない状況だったので、少し遅れてからのアタックになってしまいました。その頃には前の逃げ集団は6人になっていて、僕は後ろを振り向き、マトリックスが追いかけてきてるのを見て踏みやめました。

今回のレースでもマトリックスがスタートから集団をまとめる為に凄くハードな仕事をこなしており、脚もあることが分かっていたので、まだだと思いました。


photo Kanako Takizawa

ただいざ集団に戻るとマトリックスが少しペースを緩めました。ここで前の6人と差が開きました。前の逃げ集団が勝ち逃げになったらまずいなと少し焦りました。

焦りもあったので次かその次の周の上りで、前の逃げ集団目掛けてスタートゴール地点から思いっきりアタックをかけて追走を仕掛けました。すると前の集団と差が少し縮むのが見えました。このまま追いかけようか迷いましたが、これならもう少し集団内で様子を見てみようと半周くらい1人で走った後にマトリックスが引いている集団に戻りました。


photo Itaru Mitsui

逃げ集団とメイン集団が同じようなタイム差で走っていた時にチームメートの岡本選手が集団を引きますか?と聞いてくれたのでお願いをし、マトリックスが牽引している所に入ってもらいました。その少し前にブリヂストンも牽引にメンバーを入れており、これは良い展開だと終盤に向けて脚を貯めていました。終盤どのように勝ちを狙おうかを考えながら走ります。


photo Kanako Takizawa

残り3周までに逃げは吸収、勝負に備えます。残り2周の上りでチームメートの大前選手がペースアップを開始したので、ここで決めにいくことを決めました。

上りを上りきり集団が少し止まったタイミングでアタックをかけます。正直残り2周、1人で行くつもりでアタックをかけました。ホセ選手がきた時はあまり良い気がしませんでした。スプリントで僕より歩がある選手だからです。


photo Kanako Takizawa

ただ2人で走り同じように体力を削ればチャンスはあると思いましたのでそのまま踏みます。

ただここで少し誤算だったのは、やはり後ろにリーダーがいることで逃げきることに全てをかけなくて良い分、先頭を引く時間が短くペースも押さえているようでした。

ただ僕も調子が良かったのであまり気にせず前を急ぎます。ラストの上りは下から上までほぼほぼ引っ張って逃げきりを目指します。


photo Itaru Mitsui


photo Kanako Takizawa

上り切ってからこのレースの最大のピンチ、誤算が訪れます。ブリッツェンの阿部選手が僕らに追い付いてきたのです。


photo Kanako Takizawa

1対1ならまだしも自分よりスプリント力が長ける2人と戦うのはかなり厳しいです。

どのように戦おうか考えている間に最後の上りがきてしまいました。

最後の上りの前に2人が少し見合った瞬間があった気がしたので、下りで少しペースを上げます。

僕は最後のあがきで上りの下からハイペースで引っ張り脚を削り、スプリントする方法をとりました。

しかしそんなことは全く意味なく2人はスプリントを開始して僕は遅れてしまいました。


photo Kanako Takizawa

そのままゴールし3位という結果になってしまいました。最後のスプリント力は本当に今後の課題です。優勝するには必須です。

今回のレースも反省は沢山出てくるものです。そこをチーム全員で捉え、今後のレースに向けて修正していかなければなりません。

調子は良いと思うので、最終戦の群馬ではチームで勝てるように集中していきたいと思います。


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