プロサイクリスト 伊藤雅和

シエルブルー鹿屋監督 伊藤雅和のブログ 選手経験12年 ロードバイク教える人

ブログ 自転車ロードレースとは

自転車ロードレースのチームカテゴリー

投稿日:2020年4月21日 更新日:

自転車ロードレースには世界的にチームのランクがあります。
「UCIワールドチーム」(少し前まではプロツアーチームと呼ばれてました)「UCIプロチーム」(去年まではプロコンチネンタルチームと呼ばれてました)「コンチネンタルチーム」
となります。

 

ワールドチーム

「ワールドチーム」とは世界に19チームしかない世界のトッププロ達が集まるチームになります。

世界の名だたる選手達が世界の名だたるレースを走るチーム達です。

「ワールドチーム」は世界の有名なレース全てに出場できます。

レースのランク

レースにもランクがあります。

上から「ワールドツアー」「プロシリーズ」「1クラス」「2クラス」となります。

1番上のランクの「ワールドツアー」のレースは基本「ワールドチーム」19チームとその時選ばれた数チームの「プロチーム」しか出場できません。

「コンチネンタルチーム」はどんなに頑張っても「ワールドツアー」のレースには出れる資格がありません。

世界的に有名なレースは全て「ワールドツアー」のレースになります。

3大グランツールと呼ばれるツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・エスパーニャも全て「ワールドツアー」のレースになります。

この「ワールドツアー」のレースは規模も大きく、知名度も高い為観客も多いですし、テレビでの放送もほぼ必ずあります。

ワールドツアーチームの選手達

「ワールドチーム」に所属している選手達は世界のトップの選手達だけあって、物凄く強いです。さらにそのトップの選手達ともあればもう強すぎて逆に笑えてくるレベルです。

「ワールドチーム」の選手達は一緒のレースを走っていても、身体の大きさが違います。テレビで見ていたら細いなーと思っていた選手も近くで見るとかなり大きいです。

普段ホテルとかで見るより自転車に乗ると大きく見えます。例えば去年大活躍したジュリアン・アラフィリップ選手も思ってた以上にガッチリしていて、大きかったです。そして画面上よりさらにイケメンでした。

画面上で大きいなと思ってた選手は生で見たらもう脚とかお尻とか馬みたいに大きいです。ダリル・インピー選手とか前を走ってる時、本当に馬かと思いました。

チームの規模

チームの規模も違います。潤沢な資金がないと「ワールドチーム」として成り立ちません。

選手の数も多いですし、スタッフの数も多いからです。

僕は所属したことがないので詳しくは分かりませんが、聞いた話ではチームのバスもチームカーの数も思っているより多く所有していて、バスの中は改造されていてかなり豪華です。

チームから配られるウェアなどは物凄い量を配ってもらえ、自転車ロードレースをする環境としては至れり尽くせりの世界です。

なので世界でロードレースの選手をしている人達はこの「ワールドチーム」を目指します。ここが最終地点だからです。

 

プロチーム

次に「プロチーム」というカテゴリーになります。

世界に「プロチーム」は19チームあります。

ここはいわゆるプロの境界線で「ワールドチーム」がプロなのはもちろん、このカテゴリーに所属していると世界でプロと呼ばれます。

「プロチーム」はどちらかと言えば若手が多く、「ワールドチーム」に上がる為に頑張っている選手が多いです。

ベテラン選手は「ワールドチーム」から来たエース級の選手や過去に輝かしい成績を収めた選手が多いです。

「プロチーム」は「ワールドツアー」のレースに主催者から招待を受ければ出場することができます。あとは基本各大陸の「プロシリーズ」や「1クラス」「2クラス」のレースに出場しています。

僕も縁があってイタリアにあった「プロチーム」の「NIPPO VINI FANTINI」に3年間所属していました。

最初に入った時には日本にいた頃と比べて規模の大きさにびっくりしたものです。

車もチームカーは4台5台、中が改造されたバスが1台、機材を運ぶトラックが大きいものが1台、小さいものが1台、キャンピングカーが1台など驚きました。

スタッフの数も選手より多くこんなに沢山の人が1チームに関わるものなのかと思いました。

自転車も1人4台ありました。レースバイク、レーススペアバイク、練習バイク、TTバイクです。

去年チームメートだったイタリア人選手がロシアの「プロチーム」に移籍するということで、来年自転車は1人何台もらえるか?と聞くと7台と言っていました。

なのでここのバイクが何台もらえるかは各チームで全然違うみたいです。

そして「ワールドチーム」と「プロチーム」に所属している選手達は日常から常に居場所情報を提出する義務があり、抜き打ちのドーピング検査があります。

今度この抜き打ちのドーピング検査のエピソードも書いていきたいと思います。

 

コンチネンタルチーム

次は「コンチネンタルチーム」です。

日本に存在する自転車ロードレースのチームは「コンチネンタルチーム」になります。

「コンチネンタルチーム」は各大陸の「プロシリーズ」「1クラス」「2クラス」のレースを走りますが、主催者からの招待状を受けることができたら走ることができます。

「ワールドチーム」は「2クラス」は走りませんが、「プロシリーズ」「1クラス」のレースは主催者に頼めば出場できます。断られることは滅多にありません。

「プロチーム」だと招待状を主催者に頼めばほぼほぼ獲得することができます。たまに走らせてくれないレースも存在します。

しかし「コンチネンタルチーム」はそのレースに出場したいチームが沢山あり出場枠を争います。主催者が選択するので、そのレースに縁があったり、主催者と昔から懇意にしていたりなど、様々な要因で出場できるか、できないかが決まります。

例えば日本のレースになると日本の「コンチネンタルチーム」は出場しやすくなるとかです。

「コンチネンタルチーム」の選手は「ワールドチーム」や「プロチーム」を目指して選手をしている人が多いです。

 

どのチームも運営している母体の方々、スポンサー企業の方々の努力で成り立っている

3つのカテゴリーのチームにはそれぞれ満たさなければならない条件があります。
選手の人数、年間予算など様々あります。

もちろん上のカテゴリーになれば、なるほどその条件は厳しくなります。

どのカテゴリーのチームでも運営する方々、企業様の絶え間ない支え・努力のお陰でチームが成り立っていると思います。

僕は今の環境に感謝し、これからも自分の仕事に集中していきたいと思います。

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