プロサイクリスト 伊藤雅和

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ブログ 自転車ロードレースとは

脚質、オールラウンダーについて

投稿日:2020年4月23日 更新日:

自転車ロードレースには「脚質」というものがあります。
脚質とはその人それぞれの得意な走り方、考え方を変えると役割のことをいいます。
「オールラウンダー」「スプリンター」「クライマー」「ルーラー」「パンチャー」「TTスペシャリスト
の6つのタイプに分けられます。

今日は「オールラウンダー」について書いていきたいと思います。

 

オールラウンダー選手の特徴

「オールラウンダー」とはステージレースというレースで総合優勝を狙える言えば自転車ロードレースの花形の選手達を示します。

ステージレースでは総合優勝を目指して走るものなので、ほぼどのチームもエースと呼ばれる選手は「オールラウンダー」になります。
実質チームでそのレースで1番強い選手になります。

そしてそのオールラウンダーを山岳で最後まで支える選手達も「オールラウンダー」が多いです。

こういった選手にはなりたくてなれるものではありません。高いレベルで全てこなさなければならない為、どんなに努力してもかなり才能が関わってくると思います。

ステージレースでエースを担う「オールラウンダー」達はまず山岳がチームの中で誰よりも速くなければなりません。

自転車ロードレースでは標高1000mの峠、2000mの峠も越えてゴールしなければなりませんし、登坂距離にしたら10kmや20kmも上り続けることもあります。山岳が遅い時点でそのチームの総合エースにはなれないのです。「オールラウンダー」達で1番大事なことは山岳の登坂力です。

2000mともなると酸素も薄く、普通の人なら力が入らなくなります。僕も高地でのレースに出場したことがありますがいつもよりかなり出力が落ちます。
そういった経験があるで高い標高でその出力で踏めるの?と脱帽してしまうのです。

現に去年標高が高いコロンビアでレースした時、有名なコロンビアの「オールラウンダー」の選手達は標高が高いにも関わらず、バイクかっていうスピードで長い登坂を上っていってしまいました。

その為、近年のレースでは標高が高い所で育ったコロンビア人「オールラウンダー」の選手達が大活躍してます。彼らはとにかく上りが強いです。

 

失敗が最もできない脚質

10日間のレースだとしたら調子が悪い日も1日くらいあるかもしれません。

それでも総合のライバル選手から遅れることは許されません。遅れたとしてもタイム差を取られないように最後まで諦めずに踏み続けなければなりません。

彼らは毎日のリカバリー能力がとてつもなく早く、もしくは毎日全ての力を出しきらずにゴールしています。全てを出しきらずにゴールする為には強くなければできません。

例えば総合成績を狙うレースは風が強い日も遅れられないですし、レース中の位置取りも常に気を付けなければなりません。小柄な選手にとったら風との戦いはかなりキツいものがあります。

 

TTも強くなければならない

TT(タイムトライアル)という1人で走る時の独走力も強くなければなりません。

TTでは山も走りますが、平坦も多くの距離を走ります。この平坦で大柄な「オールラウンダー」より小柄な「オールラウンダー」はタイムを失うことが多いです。

山は上れるけどこのTTを苦手にしている選手も多く、これが「オールラウンダー」と「クライマー」が分けられる点の1つです。

このTTが速いか遅いかで勝てるか勝てないかが決まってしまうことがあります。TTがない有名なステージレースも沢山ありますので、そういった場合は山岳により特化した強い選手が勝つことがあります。

 

転んでも遅れられない

他にも転んでも遅れられないですし、チームのエースを担うや、そのエースを最後までアシスト(助ける)というプレッシャーにも耐えなければなりませんし様々な要素が必要になってきます。

 

ただ1つ行わないこと

「オールラウンダー」は全てできなければいけませんが、大集団でゴールに向かってる時に行う「集団スプリント」という最後に爆発的なパワーを出し、順位を競う所には顔を出しません。

しかしその時でもトラブルに備えて比較的前方でゴールしなければいけないというプレッシャーはあります。後方だとトラブルに巻き込まれやすいからです。

 

世界でも珍しいオールラウンダー選手

世界でも「オールラウンダー」と呼ばれる人達は珍しいです。大体自分の脚質が何かしら他のタイプに属してしまってるからです。
なのでこのような選手達を自分はとても尊敬しています。
僕も「オールラウンダー」を目指し苦手な部分も今後しっかり練習していきます。

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