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サドル高を測る

投稿日:2020年4月14日 更新日:

「ポジション」はロードバイクを乗るに当たって物凄く大事なことだと思ってます。

いくら練習してもその人にとって正しい乗り方で乗れていないと速く走るのに多くの力を使わなければなりません。

そこで大事なことはまず今の自分のポジションを測ることです。

今の自分をしっかり把握してからミリ単位で動かしていくのです。

今日は最も大事なサドルの高さの測り方を書いていきます。

BBの中心を出す

コンポーネントのメーカーによって測り方が違います。コンポーネントとは自転車(フレーム)に付けるパーツをまとめた呼び方です。

僕は今年から「シマノ」という日本のメーカーを使っています。
そして感動しました。
サドルを測る時に大事なことはbbと呼ばれるこの部分

の中心を把握しないといけないのですが、シマノのクランクにはbbの中心がクランクにはまっているキャップに記されているではありませんか。

サドルを測る際、正確な値を毎回簡単に測れるようになります。

サドルを測る時に1番手間取るのはこのbbの中心を把握することだと思っています。


シマノ(SHIMANO) クランクキャップ(ブラック) Y1KR15200
シマノ(SHIMANO) クランクキャップ(シルバー) Y1KR15000

キャップが着いていない方もこのようなアイテムが売ってます。これが自分の自転車につくならば、買ってからキャップの中心を測って出し、書いとおくと良いと思います。そして測る時にはめると良いと思います。

キャップもクランクに合うか分からないという方は、クランクの穴が開いている部分にサランラップを付けて、測った中心にマークを書いて測ると良いと思います。

サドルのどこで測るかを決める

まずサドルのどこで高さを測るかを決めます。これが毎回一緒ではないと正確性に欠けてしまいます。

僕のサドルが全長28cmあるので、先端から半分の14cmの所にこのように印をつけます。

サドルの約中心くらいで測ればいいと思うので、この値は14cmや15cmと、それぞれの値で良いかなと思います。

そしてbbの中心にメジャーの10センチの所を合わせます。

先ほどのbbの写真の印の真ん中に10センチの所を合わせています。
先端はこのような形になっていて、

正確性にかけるので10センチからスタートして最終的な数値から10センチ引き算します。

そこからサドルの上部に向かってメジャーを伸ばし、14cmの印があるところまで測ります。

目線はどのようにするか

これは実際に測っている横からの写真です。

目線は印があるところの正面に中腰になり、サドルの上面のさらに上から目線を落としていきます。

目線を上から次第に下に下ろしていき、横から見たときにサドルが一直線になったところです。

そしてここでも確認してみてください。サドルの後方のこの赤い丸が付いているポイント

を見てこの2つのポイントが重なるところ所まで目線を落として、その目線の高さで印の場所を見ます。

下の写真のように印に当たっているメジャーの値がサドル高になります。

このようにすると常に正確なサドル高を測れます。
今の自分のポジションを知るためにサドル高を把握することは大事だと思うので是非やってみてください!

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