プロサイクリスト 伊藤雅和

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ステムを10mm短くしました

投稿日:2020年9月18日 更新日:

タイトルからも分かるようにステムを10mm短くしました。

 

昨年まで乗っていたプロトスと今年乗っているメラク

今年僕たち愛三工業レーシングチームはデローザのメラクに乗っています。

ちなみに僕は昨年までの3年間、デローザのプロトスというロードバイクに乗っていました。

今年メラクという新しくできたディスクロードバイクを乗る上で、昨年まで乗っていたデローザ・プロトスとジオメトリーと呼ばれるフレームの形状、部分部分の長さ、角度などが書いてあるものを見比べました。

そして昨年まで同じチームでメカを担当していた西勉メカに相談すると、今年も昨年まで乗っていたサイズと変わらないサイズでオーケーということで、デローザのラインナップで1番小さい43というサイズをオーダーしました。

メラクのジオメトリーは微妙にプロトスと違います。

ジオメトリーも少し違うのですが、僕が1番困ったことはハンドルの高さでした。メラクは専用のステムとハンドルをつけます。このステムが上向きな為、ハンドル自体が昨年乗っていたプロトスより高くなってしまいました。僕はプロトスの時は少し前下がりなステムを使っていたので、余計に今のメラクはハンドルが高くなってしまいました。

 

高くなった分ステムを伸ばした

プロトスとメラクのサドルトップからハンドルセンターまでの距離をあまり変えない為に、ハンドルが高くなった分、ステムを昨年まで使っていた100mmより10mm長い110mmを使用することにしました。

これでサドルの先端からハンドルまでの距離は、数値上あまり変わらない距離になりました。

どうしても拭えない違和感

ステムを伸ばしてから練習やレースを重ねていきましたが、どうしても拭えない違和感がありました。

特に練習は自分とかなり向き合う時間が長いので、よく観察していると、上り坂でシッティング時に負荷を上げた時、ブラケットの奥に手を置いてなく少し手前側に手を置いている自分がいました。

ただ数値上は昨年までの距離と変わらないので、気のせいだ気のせいだと自分に言い聞かせていました。ただ自分が仕上がってないからだと言い聞かせていました。

そのような状況で8月広島でのレースを走り、レースの最初に負荷を上げたとき感じたことのない腰の違和感を感じました。レースが終わった後、このステムの問題以外にも何故かということを色々考えました。考えた結果今年自分が走っていてる画像を見て、ステムを変える、昨年までサイズに戻すことを決断しました。

 

ステムすぐに変えれなかった理由

ここまで書いていますが、なぜ僕がステムを変えてみようかなと思い始めた時にすぐ変えなかったのか、それはデローザ・メラクのステムを変えるにはその所要時間が約2時間程かかるからです。

そしてこの作業を自分でできるわけもなく、チームのメカニック、小松メカに頼まないといけないのです。小松メカニックは他の件は何か頼みづらいということはなく作業もしっかりやってくれます。ただ僕は今年ランカウイ初日の前日の忙しい時に無理を言って1度、この2時間以上かかるステム交換をお願いしていました。この作業が2度目になってしまうこと、そしてその時の交換が100mmから110mmにしてもらっていたことから凄く頼みづらかったのです。

ただ広島のレースを終えて、違和感がもう我慢できないものになり、意を決して小松メカに頼みこみました。すると凄く面倒くさい作業なのに嫌な顔せずに、レースから帰った次の日に作業を行ってくれました。

これには本当に感謝しかありません。

ステムを短くした結果

そしてステムを変えた感想として3週間経った今、良いです。とても良いです。今回学んだことはサドルの先端からハンドルまでの距離が数値上では一緒なのに、身体はそれに合ってくれないということでした。ハンドルが高くなったからといってステムを伸ばすのは僕には合わなかったです。

違和感は消えました。自然と力が入るようになりました。やはりあの上りで力を入れていた時に、ブラケットの手前を握るのはステムが長かったからでした。今はしっかりブラケットを握れています。

ある程度の負荷に入れた時にブラケットの手前側を握ってしまう人はステム変更を僕はおすすめします。

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