プロサイクリスト 伊藤雅和

シエルブルー鹿屋監督 伊藤雅和のブログ 選手経験12年 ロードバイク教える人

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努力の天才について考える

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長くこのロードレースの世界に身を置いていると色々な選手がいるなと思います。

あ-この選手のストイックさは目を見張るものがあるな。自分にはできないな。

この選手、表では結構ふざけた感じのキャラだけど意外と考えて取り組んでいるんだな。

この選手の強くなりたいが為の探求心凄いな。

この選手のトレーニングに対する知識量凄いな。

この選手は1日中自転車のことを考えているんだな。

この選手はあまり知識はないけどやり込む能力が凄いから伸びていくんだろうな。

この選手めちゃくちゃ偉そうなこと言っているけど話してみると結構テキトーだな。

この選手ストイックに取り組んでいる風で満足しているな。

などなど挙げていったらキリがありません。

今回のテーマは「努力の天才とはどのような選手」かということで自分が現在思いつく日本ロードレース努力の天才とはなんぞやと今回は3つ思いついたので書いていきたいと思います。

実在するかは分かりません。あくまでこれ全部できてたら凄すぎると。

海外選手のことは正直知りません。

ちなみに私は努力はしてるつもりですが努力の天才ではありません。

思いついた3つに入る前に努力の天才になる為に最も大事だと思うことについて書いていきます。

 

努力の天才になる為に最も大事だと思うこと

努力する方向を自分でしっかり決めれて行動できる。

これが私が思う努力の天才になる為に最も必要な能力なのではないかと思います。

目標を最初に決めてそれに向かって常に頭で考えながら逆算して行動していける人が努力の天才になれるのではないかと思います。大谷翔平選手とか凄いですよね。

私は努力でも肉体的な面でも天才ではないので、努力の天才の方にどのような考え方で競技に向き合ってきたかの正解を聞いてみたいです。

皆さんは努力の天才になる為に最も大事な能力は何だと思いますか?

さぁ日本ロードレース努力の天才とはなんぞやの思いついた3つを書いていきたいと思います。

 

練習メニューを自分で決めれる

今ロードレース界で凄いなと思う選手は自分で練習メニューを作成して結果を残す選手です。

トレーニングは年々専門的になってきて勉強、作成、実践、解析、改善しているプロのコーチ達がいます。プロのコーチたちが作成している練習に自分で考えている練習でコンディショニングして戦うわけですよ。

これ凄くないですか?専門でお金をもらってコーチングしているコーチ達の知識量は半端ではないですから。

選手を辞めて勉強したところでできるかと思うくらい専門的なわけです。

これに対して戦うにはよっぽどのフィジカルの高さがある選手か、これに対抗して自分でしっかりコーチングできている選手となります。

つまりはコーチングの知識を自分で学び、スケジュールを作成し、日々妥協せずに取り組めてそれを自分で解析して、改善して取り組めているわけなんですよ。

めちゃくちゃ凄くないですか?

私もこれまで様々なトレーニングをコーチに出してもらい日々遂行してきました。

これまでの練習で様々なメニューは知っているかもしれないですけど、自分で自分にトレーニングスケジュールを作ることは私にはできませんでした。

ただ実際には2020年シーズンの半年は自分でトレーニングをスケジューリングして行っていました。しかしコロナ禍でレースが全てなくなった時に限界を感じて止めました。モチベーションを維持することができなくなってしまったんです。

全てを自分で行うとなると半端じゃないモチベーションと、ある程度の時間がかかります。

止めた時の1番のメリットはコーチに頼んだら自分で練習を考えなくても良いということ。時間をそこに割かなくて良いということでかなり時間が浮きます。

2番目は専門のコーチが分析しながらバリエーションにとんだ様々なメニューを出してくれるところ。練習に飽きない。

そして次の理由を私は重要視しています。

それは誰かに監視されていると思った方がやらなければいけないという気持ちが出てくる。これです。

自分で考えると天気が悪い日だとか、物凄く疲れている時だとか、これくらいは減らしていいのではと考えてしまうのです。

自分で考えてどんな時にでも妥協しない人は努力の天才だと思います。

自分は選手なのでコーチに出された練習はしっかりこなせます。しかし自分で出したメニューはたまにこなせないことがありました。

コーチングの知識を自分で学び、スケジュールを作成し、日々妥協せずに取り組めて(ここが凄い)それを自分で解析して、改善して取り組めている。

これ努力の天才だと思います。

努力の天才だとは思いますがこれが正解だとは思いません。どちらが正解とかはないと思います。なぜならば今のトップ選手でコーチがいない人の方が珍しいからです。

自分で練習を考えて結果を出している選手を単純に私は尊敬します。

 

全て自転車の為に自制できる

これが結構できない。

例えば食事。飲酒。睡眠時間。リカバリーの日にどう過ごすかなどです。

トレーニングって物凄いストレスが身体にかかるわけで、それに対して普段の生活でも身体と精神にストレスをかけれる人は凄いです。

自分は休みの日は自転車のことを考えずに過ごしたいので結構好きなことします。

食事のことはあるところに書いてあるので今回は割愛させていただいて(あるところというのも今後お知らせしていきます)

睡眠も大事だけど映画が見たいって日もあります。

例えば休みの日。身体は休めないといけない、子供とサッカーがしたい。どちらを選ぶか。自分は楽しいサッカーを選んでしまうんですよね。結構疲れます。

選手としてトレーニングやレース以外で怪我をするのは問題外だけど怪我しなければ疲れても楽しいサッカーがしたい。

物凄く疲れたけど明日オフだから今日の夜は睡眠時間を削って映画をみてやろうかなどもあります。

上の2つは例えばの話でしたが、何かを我慢してしまうと精神的なストレスは増えていきます。

また例えばになってしまいますが、こっちの方が楽しい、美味しい、ということ、物があるとします。でも楽しくないけど美味しくないけど、こちらの方が選手として良いのではないかを常に選択できる選手が自制の意味において努力の天才です。

サッカーは楽しいけど明日の練習に影響が出そうだから止めておこう。パスタはソースをかけた方が美味しいけどカロリーや脂質が高いからオリーブオイルだけかけて食べよう。などです。

そしてその上が存在していて選手としてこちらの方が良いのではないかを常に選択できる上にそれが全くストレスにならないという選手。

これは努力の天才ではなく普通に天才です。

 

嫌いな事でも強くなる為だったら積極的、自主的に取り組む

これが自分には苦手なことです。

ロードバイクに乗る時のトレーニングに嫌いなトレーニングはないです。

しかもコーチから届く練習に好きも嫌いも言ってられません。

自分が嫌いなことはジムでの筋トレです。

前回の記事でも少し触れたかもしれませんが嫌いです。嫌いというべきなのか苦手というものなのか、苦手だから嫌いなのか。

一回頑張ってみようと思い立った時期はありましたが、1カ月経たないうちに行くのがかなり嫌になって止めました。私が勝手に思うことですが筋トレした後にスカッとした爽快感が得られない感覚が嫌いです。身体が痛くなって出口に向かう感じが嫌いです。

冬の間SNSを開くと日本のトップ選手だけでなく海外のトップ選手もジムでの筋トレに取り組んでいる写真を見かけます。

効果はあるのでしょう。効果も嫌いだから調べたこともありません。

物凄く効果があるという結果が分かったら、それをやらないと強くなれないという感情が芽生えてしまうかもしれないことが嫌です。やらないことに焦りが出てきてしまうかもしれないことが嫌です。

ただ大腿骨を骨折した時だけは真剣に取り組んでいました。スポーツ病院に入院していましたし2か月間それしかできませんでしたから。そして同じ部屋で筋トレしていたラグビー選手の方々の筋トレが凄すぎて筋トレが輝かしく見えたって理由もあります。

この苦手な事でも積極的、自主的に取り組めるというテーマに関しては終始私が筋トレが嫌いという内容になってしまいましたが。例えば私のように筋トレが嫌いでもあの有名選手がやっているから聞いてみて始めようという選手は凄い意欲じゃないですか。嫌いな事、苦手なことに自分から積極的に向き合える人って努力の天才だなと自分は思うわけです(やらなくて良いことも世の中にはたくさんあるとは思います)

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努力の天才は成功するのか

これはスポーツの世界では当てはまらないかもしれないです。

分かる方がほとんどだと思いますがもともと持っている身体的能力がかなり影響するからです。

身体能力のほとんどは遺伝で決まることが多いみたいです。

いくら努力しても勝てない相手には勝てません。

 

ただ努力の天才ならば例えその世界で通用しなくてもいつか成功する世界を見つけられる人だと自分は思います。自分は天才まではいけることはないと思うけど今後も自分でしっかり考えながら、色々な方にアドバイスいただきながら努力していきたいなと記事を書きながら思いました。

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