イレギュラーな形になってしまった2020年が終わり、1ヶ月のオフを取りました。
最近乗り始めて改めてロードはキツい競技だと思いました。
今年は例年よりかなりレースが少なく、走行距離も少ない年になりました。
今回はなぜロード選手がまとまった休みを取るか、僕の経験をもとに書いていこうと思います。
選手にとってまとまった休みの期間をオフシーズンと呼びます。
目次
オフシーズンとは
そもそもロード乗りにとってオフシーズンとは何か、それは自転車の強くなるためのトレーニングをしなくてもよい期間です。この期間中は何をしても個人の自由です。好きなものを食べたり、趣味を満喫したり、旅行に行ったりと次の日のトレーニングやレースのことを全く考えずに過ごせる期間です。
強くなりたい、コンディションを上げたい、コンディションを落としたくないのなら、どうしても次の日のことを考えながら行動してしまうからです。
選手をしていると10月の半ばに最終レースが終わり、3週間~4週間このような期間を設けます。(日本のツールド沖縄がレースプログラムにあると11月の2週目まで走ります)
なぜオフシーズン、まとまった休みを取る必要があるのか~自身の経験~
これは僕は過去に1回疑問に思ったことがありました。選手で強くなりたいのなら3週間~4週間休むなんて勿体ないのではないかと思ったからです。
この休んでいる間にももちろん弱くなるし、強くなるためにはずっと練習していた方が良いのではないかと思ったのです。
結果から言うと大失敗でした。僕が思うには、コンディションは1回底まで落とさないと上がってほしい時に上がってはくれません。
僕はこれを2014年の冬に行いました。つまり2015年の為の準備期間にオフを取らずに取りかかったのです。3~5日間程は乗らずに、そのあとはいつも通りの練習を行ったのです。この年は大腿骨骨折もあって練習はしていたもののレースには出場していなかったので、疲れていないと思っていたからです。そしてオフは本当に取らないといけないのかという疑問も前々から持っていたので、試すには良い機会だと思ったのです。
ずっと休まずに乗り続けていたので、きちんとオフを取り、休んだ時と比べて体力は落ちなかったです。12月1月は例年に比べて踏めていました。ただ重要になるシーズンに入ってからがコンディションが全く上がっていかなかったのです。
どんなに乗っても、どんなに考えてもダメでした。
この年、6月にある全日本選手権を惨敗で終えた僕は全日本選手権が終わって自転車に全く乗らない期間を10日間程設けて、そのままベルギー遠征に向かいました。
全く乗らない期間を10日間設け、現地着いて数日軽くサイクリングをして、プロケルメスというベルギーの色々な街で行われるレースに出場しました。
10日間程休んだにも関わらずサバイバルな周回レースを完走できたのです。
ここから練習を重ねていくと、前半に感じることができなかったコンディションが上がっていく感覚がシーズン終わりまで続きました。
トレーニングも同じようなことをこなしていたので、やはり足りなかったのはまとまった期間の休息だけだったのです。
この経験からオフシーズンには自転車に全く乗らない期間を絶対に設けています。
今年に関してはレース数も少なく、身体的な疲れを例年と同じ時期に比べて感じていませんでした。ただその時の身体の感覚がありましたので、特に身体が休みを欲しているとは思わなかったのですが、1ヶ月自転車に乗りませんでした。1ヶ月のうち自転車に乗ったのはイベントがあった1日だけでした。
これは正直今ならパワーデータを普段からとっていれば休息のタイミングも分かりやすいですし、オフの必要性も分かってきます。シーズン中でもまとまった休みを何日まで取っていいかも分かってきます。
2014年はパワーデータを取っていませんでしたし、知識も全くなかったので、頼りにしていたのは身体の感覚だけでした。
データでも分かることだと思いますが、身をもってオフは必要だと感じた出来事でした。
休息に役立つサプリメント→僕の中で最高のサプリ「エキストラ アミノアシッド」
次回は身体の回復だけでなく、精神的なオフ必要。
オフにすることは人それぞれ、ただ僕は乗らない派。
などのことについて書いていきたいと思います→速くなりたい、成績を狙う方に休息のオススメ 2