プロサイクリスト 伊藤雅和

シエルブルー鹿屋監督 伊藤雅和のブログ 選手経験12年 ロードバイク教える人

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フレームサイズで面白いと思った話

投稿日:2020年10月18日 更新日:

前回のブログでフレームサイズは大きいサイズのメリット、デメリット、小さいサイズのメリット、デメリットについて書きました。

小さいサイズの自転車か大きいサイズの自転車か

今回はそのフレームサイズのことで僕のチーム内で面白いと思ったことがあったので書きたいと思います。

 

同じ身長なのにフレームサイズが違う?

僕は身長が171cmなのですが、チーム内に僕と同じ身長が3人います。岡本選手と中川選手です。

面白いこととは同じ身長の3人のフレームサイズが3人とも異なっていたことです。

前回のブログでも書いたと思いますが、大きいフレームには大きいフレームのメリット、デメリットが、小さいサイズのフレームにもメリット、デメリットがあると思っています。

デローザ、メラクのジオメトリーは下の表になります。

僕はメリット、デメリットで考えた時にポジションを出すことが1番優先されるので、1番小さい43というサイズに乗っています。その1つ上のサイズになると自動的にハンドルが1cmちょっと高くなってしまいます。


photo Itaru Mitsui

メラクは小さいフレームのデメリットと思われる、小さいからフレームが硬いということはあまり感じません。これに関しては乗ってみないと分からないことなので最初に乗る時にドキドキしますが、今年最初に乗り始めた時に特に硬いと感じなくて安心しました。

バランスよく進んでくれる感覚があります。

ちなみに同じメーカーですが2年前に乗ったデローザ、プロトスは1番小さいサイズとそれより上のサイズで乗った時に感覚が全然違いました。僕は1番小さいサイズをその時も乗っていたのですが、正直僕の場合はですが、乗り方が難しいと感じることが多かったです。大きいサイズのプロトスに乗っていたチームメートに僕のサイズを乗ってもらって、感想を聞いても同じような感覚を得たみたいでした。どのように踏んだら進むんだろうと悩むこともありました。

しかし昨年乗ったデローザ、プロトスはその難しいと感じることがほぼ無くなって、僕の1番小さいサイズでも僕が悩んでいた癖がなくなっていた感覚でした。

そしてメラクは難しいと感じることは全然なく、1番小さいサイズでもバランスが取れていて乗りやすいです。

 

岡本選手は46、中川選手は48


photo Itaru Mitsui

岡本選手は僕より1つ大きい46というサイズに乗っています。本人も乗り始めた当初はハンドルが高いことに悩んでいましたが、終盤には慣れたと言っていました。そして更に面白いことはフレームサイズも僕より大きいのにステムが僕が長いことです。


photo Itaru Mitsui

中川選手は更に岡本選手よりワンサイズ上の48というサイズのバイクに乗っています。ステムも僕より長いサイズのものが付いています。

 

どのサイズが良いかは最終的にはその人次第

同じ身長でもフレームサイズがそれぞれ違うとは凄く面白いことだと思いませんか?

3人とももちろんサドル高もバラバラです。サドルトップからハンドルセンターまでの距離も全然違います。

これは手足の長さが人それぞれ違うことはもちろん、乗り方、身体の使い方が人それぞれ違うことでこのような事が起きています。

最後に、同じ身長の3人がフレームサイズ、サドル高、ステムの長さが違うということを意識してこの3人のロードバイクに乗っている横からの写真を見てみて下さい。


伊藤


岡本


中川

写真だけ見たらサイズが違うことが分かりますか?言われてみないと分からないと思います。

ただロードバイクとは不思議なもので、その人のロードバイクに乗ると、その人のフォーム、乗り方になります。

これらのことを考えてもロードバイクは奥が深くて面白いと思います。

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