今となってはいい思い出で、俗に言うスパルタ指導を受けてたかもしれません。
後々笑い話になればいいと私は思っています。
前回の記事→一輪車の話
目次
小学5年生で始めた一輪車
最初は怒られたくないと始めた一輪車。
一輪車の練習は毎週土曜日、大会などが近づくと日曜日も行うという流れでした。
私は小学校5年生の時点で一輪車など乗ったことがなく、もちろん乗れませんでした。
最初は少し乗っては一輪車から落ちて、また乗っては落ちてと、土曜日の午後にひたすら一人で乗れる為の練習します。
今思い出しても始めて乗れた時のことを覚えていません。なぜならそのあとの練習がキツすぎたからです。
普通初め乗れたら感動するものかもしれませんが、この時全く感動しなかったのかもしれません。
感動より、乗れたらそこからキツい練習が待っていると、皆が練習しているのを横で見ていて分かっていたからだと思います。
一輪車の何がキツいか
一輪車のマラソン大会は土とか芝とかではなくアスファルトの上で行われます。つまり自転車ロードレースと同じです。平坦はもちろん、下りもあり、上りもあります。
フルマラソンの私のベストタイムは1時間50分を切るくらいのタイムです。これは平坦路ではなくかなりアップダウンがあるコースでです。一輪車といえども物凄いスピードが出ます。
一輪車は何がキツいか。それを説明したいと思います。
私が乗り始めた時は一輪車のクランク、←この部分の長さの規制がなく、私の場合65mmの長さを使用していました。
ちなみに現在乗っているロードバイクのクランクは170mmです(クランクの話を以前記事にしています→クランクの話)
65mmのクランク短いですよね?研くんに至っては59mmのクランクを使用していました。(多分ですけどこの短さのクランクは売っていないです)
これらの59mmや65mmのクランクは市山さんが知り合いの方に頼んで特注で作ってもらっていたものらしいです。長いクランクを切って、溶接して作っていたみたいです。
つまりクランクを回すと進み、クランクを止めると止まります。
自転車はクランクを止めても前に進みます。下り坂や、平坦で脚を止め、クランクを回さなくても自転車は前に進んでくれます。
一輪車はそうはいきません。下り坂もペダルを漕ぎ続け、クランクを回し続けなければなりません。
ペダルを漕ぐのをやめたとたんに止まります。
つまり一輪車が1番キツいのはスタートしてから全く休めないということにあります。脚は止めれなく、ずっと漕いでいます。
そしてクランクが短ければ短い程、一漕ぎ一漕ぎするのにパワーがいります。しかし速く脚を回すのは短ければ短い程速く回せます。
この時の車輪は28インチ、クランクは65mmです。
速さを取るか安全を取るか
キツいというよりこれは怖いことなのですが、速く走る為にはペダル、クランクをより速く回さなければなりません。
速すぎると自分の脚がその回転数に追いつかなくなり転んでしまうという事態がおきます。これが起こりやすいのは下り坂、平坦です。上り坂ではその心配はない。
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私はペダルに対して脚を固定する為にペダルの先端にこのようなトゥクリップ(当時フックと呼んでいたので以下フックと表記します)をつけていました。ランニングシューズを履いて、ペダルの先端にフックを着けて足が前に落ちないようにしていました。
研くんはビンディングシューズを使っていました。(ビンディングシューズについて)私は当時ビンディングシューズの固さが嫌で使っていませんでした。
私みたいにフックを着けていて足が回転数に追いつかなくなるとどうなるか。
それは地面に対してヘッドスライディングするしかなくケガ。です。
フックがなければ一輪車を捨てて地面に着地して前に走り出せば(走り出してもスピードに足が追いつかなくて何歩か走ったあと地面に転がります)ケガは少なくなるのですが、足が固定されないと脚を回しづらいのです。
これがビンディングシューズだと防げるのかというと脚の回転が追いつかなくなって転ぶときにビンディングシューズで地面に着地して上手く走れるかといえばこれはこれで無理です。
自転車のビンディングシューズではおもいっきり地面を走れない。思いっきり走った状態より速いスピードの状態で転ぶわけですから、ビンディングシューズで例えすぐに脚が外れたとしても待っているのは、地面へのヘッドスライディングか、ゴロゴロ転がるかになります。
なので脚の自分の回転数と常に相談しながら、そこ限界を攻めながら走っていました。
安全より速く走ることを選んだということです。何回ヘッドスライディングして、この回転数には自分の脚は追いつかないのかと悔しい思いをしたか分かりません。
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