プロサイクリスト 伊藤雅和

シエルブルー鹿屋 監督 伊藤雅和のブログ ロードバイクに役立つ情報を発信していきます

ブログ ポジション

参考にしたいチーム

投稿日:

photo Itaru Mitsui

今回はあくまで個人的な意見として、ポジションを参考にしたいワールドツアーチーム、このチームは少し参考にしづらいなということを2021シーズンのレースを見て思ったことがあったので書いていきたいと思います。

参考にしたいチーム

ワールドツアーチームでポジションを参考にしたいチームはクイックステップとボーラハンスグローエの2チームです。

この2チームはチームとして乗り方が全員似ています。

ワールドツアーチームで強いチームといえばどこだと思いますか?と聞かれるとイネオスとユンボ・ヴィスマを思い浮かべるこ方が多いと思います。ただこの2チームは選手によって乗り方が違います。特にイネオスは乗り方が結構違く見えます。

イネオスで更に突っ込んだ話になると、ゲラント・トーマス選手とミハウ・クフィアトコウスキー選手はかなり乗り方が違います。イネオスの中で有名な選手では最も真似しやすい選手は後者の選手で、最も真似しにくいのは前者の選手です。

一方クイックステップとボーラハンスグローエの選手達の乗り方は物凄く綺麗に見えます。身体の無理が一切ない乗り方です。

 

そして忘れてはいけないタディ・ポガチャル選手。
Embed from Getty Images

ジュリアン・アラフィリップ選手。
Embed from Getty Images

両選手とも完璧な乗り方、完璧な自転車の進ませ方、世界一の選手だと思います。かなり参考になる乗り方です。

 

参考にしづらいチーム

参考にしづらいチームもあります。個人的に思うことです。

ワールドツアーチームともなれば強い選手ばかりで乗り方も綺麗な選手ばかりです。どの選手を見ても参考になります。

ただその中で今年は1チームだけ乗り方が気になるチームがありました。強度が高そうな時にシッティングでパワーが出づらそうで、その結果ダンシングを多用してしまっていて苦しそうに見えるチーム。

そのチームはサイモン・イェーツ選手、マイケル・マシューズ選手擁するチーム・バイクエクスチェンジです。

なぜ脚が動きにくそうなのか、それには大きな理由があると思っています。

ポジションを色々と今年の最初に試していた時に感じたことがあります。

乗り方の違い

なぜクイックステップ、ボーラハンスグローエの選手達の乗り方は綺麗なのか、バイクエクスチェンジの選手達の乗り方がなぜ力が入りにくそうなのか。

違いは身体に対してのストレスのかかり方です。

ストレスとはどういうことか。このようなことをオンライン、動画添削、対面レッスンで伝えています。

僕が日本のレース会場でレースを見たところ、バイクエクスチェンジの選手達の乗り方をしている方々は意外と多いと気がしています。

乗り方で悩んでいる方、ここが痛くなるという方、もっと速くなりたいという方の悩みを解決したいと始めたレッスンです。

 

オンラインレッスンで使用するもの

オンラインレッスンは固定ローラーにロードバイクを取り付けた状態で横からの画角でオンラインで繋いで行います。

用意してほしいものとして、六角レンチ(必須)、下げ降り、メジャー、テープです。

六角レンチ(アレンキー)

六角レンチはサドル周り、ハンドル周りをいじる為に必須です。いじり方が分からなくてもその場で教えることができるのでサドルを自分でいじったことがない人でも大丈夫です。六角レンチ(アレンキー)は安すぎるものだと使用した際にネジを痛めてしまう可能性があるので、ある程度値がついている物をオススメします。

ただ下の画像のように全てのサイズの六角レンチがいるかと言えばそうではありません。全部あれば何か必要な時に心強いですが、僕の場合は普段ほぼほぼ4mmと5mmの六角レンチしか使うことがありません。

 

今回のオンラインレッスンでは自分のサドル周りとハンドル周りをいじれれば良いです。その時に必要になってくるのが僕の場合は4mmと5mmになってきます。人によってここらをいじる場合の必要な大きさは違ってきます。六角レンチは1本1本ばら売りもされています。

 

下げ降り

下げ降りがあればより良いレッスンができるので用意してほしいです。値段は1番安いもので良いと思います。僕はホームセンターで900円程で買いました。用意できなくてもレッスンはできます。

 

メジャー

メジャーもあればより良いレッスンができます。メジャーも人の自転車を測る訳ではないので、安い物で良いです。僕が使っているメジャーも100円ショップで購入したものです。自分の自転車を測る訳ですから、毎回そのメジャーで測れば値がずれることはありません。

 

人の自転車を測る場合などはしっかりJISで認可されている工具を使うことが望ましいと思います。

 

テープ

僕がポジションをいじるときに重宝しているのはテープです。現在自分が使用しているのは100円ショップで購入したサージカルテープです。貼りやすく細いので使いやすいです。

ポジションをいじる前にこのテープを使用することでどれくらい動かしたか、どれくらい動かしたら良いか分かりやすくなります。

以上、レッスンを受けていただけるならば上記の物を用意してくれると助かります。

オンラインレッスンは現在のポジションを直してもらい、良い乗り方を自然とできるようにしていきます。ただ僕が考えるこのレッスンのゴールはそこではありません。そのバイクに乗る当人の方に「このような身体の動きが出たら、このようにポジションをいじってみてください等」と提案させていただくことによって、当人がバイクのポジションを詰めていけるように知識を頭に入れて、知恵となって活かしてもらうことです。

どのように伝えれば更に良くなるかと日々勉強中です。

オンラインレッスン

オンラインレッスンは先に決済をしていただき、僕とメールでやり取りを行い日程を決めていきます。サイトにあるカレンダーからは予約ができません。確実なレッスン受講可能日のお知らせという形になりますのでよろしくお願い致します。

サイト内のカレンダーに載っていなくても日程は自分と連絡して決めていくので、申込みをしていただければ直ぐにメールを送らせていただきます。

 

対面レッスンは22000円で行っています。興味がある方はTwitterのDM、Facebookメッセンジャーなどから連絡ください。対面レッスンではより多くの気づきを確実に得られると思います。

-ブログ, ポジション

執筆者:

関連記事

ダンシングが上手にできない

踊る方は苦手です。 立ちこぎのダンシングは比較的得意です。伊藤です。 ロードバイク乗りの方と話をしている時にダンシングが苦手という方結構います。 ダンシングを上手にするのにコツがあるでしょうか。 考え …

プロ選手、ステムの長さを調べてみた

皆さんはステムどの長さを使っていますか? 自転車のサイズは人それぞれ合うものに乗っていると思います。 ステムの長さも人それぞれですが、自転車のサイズよりステムは手の長さが関係している機材だと思います。 …

フィッティング数字

ここ1年伊藤のX(旧Twitter)ではオンラインレッスンやフィッティングのことばかりだなとうんざりしている方もいると思いますが今日はブログでもそのことを書いていこうと思います。 今回はどのくらいの調 …

ケガをしたとき傷口を綺麗に

先日の練習中に自分ではどうしようもないトラブルで落車してしまいました。 ケガとしては今のところ左半身打撲、左臀部全体の擦過傷、右臀部擦過傷、左背中擦過傷、左肩擦過傷、左肘擦過傷といったケガになっていま …

怪我をしていなかったら

自転車ロードレースをしていたら切っても切れない落車問題。 落車はしないのが1番ですが、したくなくてもしてしまう時はしてしまいます。 レースで前の人が転んでそこに突っ込んで転んだ、雨の日に滑って転んだな …

/*---フッターの固定ページ一覧の削除↓↓-----*/ .footermenust { display: none; } /*---フッターの固定ページ一覧の削除ここまで↑↑-----*/