今年のツールドフランス面白かったですよね。
個人的にはこれまで見た中で最も面白かったツールドフランスでした。
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このシーン激アツでしたよね。
主役は絶対的王者、2大会連続の総合優勝中のタデイ・ポガチャル選手(以下敬称略)と今大会最強チームを従えての前回大会2位のヨナス・ヴィンゲゴー選手(以下敬称略)
二人の総合争いを軸に展開が目まぐるしく動くエキサイティングしっぱなしの大会でした。
そんな二人のライディングフォームはぱっと見、対称的。
あくまでぱっと見。皆さんはどう思いますか?
目次
ヨナス・ヴィンゲゴー
強靭な上半身からパワーを出力し脚に伝達する上半身主動のペダリング。
ペダリングするたびに強靭な上半身でパワーを受け止めているといっても良いかもしれない。
横からヴィンゲゴーを見れば分かりますが、上半身の発達、分厚さはポガチャルより凄いです。
ポガチャルに比べるとアップライドで上半身が起きていますよね。上半身を立てるほど体幹に力は入りますが、脚が前に出づらくなるのでそこのバランスがどうなっているか気になります。
ヴィンゲゴーのような上半身主動のペダリングは珍しく、日本人ではなかなか真似ができないのではないかと思います。
日本では強靭な上半身を持ってそうな選手を見たことがありません。下半身の方が発達しています。
タデイ・ポガチャル
ポガチャルは全身駆動型です。バランスよく身体も発達しています。
まずは脚と腕(主に脚)で踏み込んで上半身全体がバネのように小刻みに跳ねながらパワーを繰り出しているように見えます。
ヴィンゲゴーがパワーを体幹部分で受け止めているように見えるのに対し、ポガチャルは身体全体でパワーを受け止めています。身体の揺れ方が2人が微妙に違うことからもそのように見えます。
スプリントが強いのも身体全体を素早く強靭なバネのように動かせているからだと思います。
今年ポガチャルが失速した時には上半身の跳ねが少なくなっていました。跳ねるというより揺れる感じでした。
11ステージで失速した時にはさすがに下半身主動でしたね。
あくまでぱっと見の話。
来年も2人の戦いが楽しみ。