プロサイクリスト 伊藤雅和

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修正する力

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お久しぶりです

めちゃくちゃ久しぶりのblogです。

最近はほぼほぼオンラインレッスンとか東京でのフィッティングだけをSNSで発信してたから。もう分かったから、もういいから、みたいな感じでだいぶウザいなと思われてる頃かと思っています。

そんな中でも会う方々にblog見てました。と言われることも結構あって全然書いてないなとは思っていたんですけど。

重い腰がなかなか上がらなかったです。

現役やめて太ったからかな。

違うか。

いや昨日のオンラインレッスンしていて。

修正力って人によって全然違うなと。

そこも含めてのフィッティングだと。

改めて勉強になった。っていう話で。

いや勉強?blog見て勉強してました!ってこの前言われたこと思い出して。

blogを書き始めるという。

 

修正力は鈍感力

自分のフィッティング。もう読んでくれてる方なら受けてくれましたよね?

っていう煽りはおいといて。またウザがられるぞ。は、おいといて。

自分のフィッティングって長さとか角度とかの数字で測るフィッティングじゃないんですね。

目で見て違和感をなくしていくって作業なんですよ。

なので違和感が出ない。

そう。勝手に身体が修正してしまうお客さんだと苦戦するんです。

今んとこ100人程見てきて今回のような修正をする方は3名。どの方も苦戦しました。

修正力っていっちゃえば鈍感なんですよ。

でも選手とかしてると鈍感ってめちゃくちゃ武器です。

自分が選手していて一番鈍感だと思った選手は去年までワールドツアーチームのEFで走っていた中根英登。

愛三で3年。NIPPOで3年間一緒。

NIPPOで3年間一緒の時は同部屋になることも多かったんですけどね。

自分がノギス使いながら2時間くらいかけてクリートの位置を出してたら。横で5分くらいでクリートつけちゃうんですよね。

これでオッケーっす!

ってね。いやいやオッケーなわけねーだろ!ってツッコミいれるんですけど。次の日走れる様子を見ると。

オッケーやないか!ってなっちゃうんですよね。

うそだろ?っていやこれは武器だわって。身体をそこに合わせていく能力ですから。

 

修正しないといけない身体

いやー大事です。

修正力。

何か試して、あーこれはダメだ。

新しく試して、うん。こっちはなかなかかも。

また試して、もしかしてこれかも。

って試して、修正して、試して、修正して。

何度も何度も繰り返して。

答えにたどりついていくものだと思ってます。

今、12年したロード選手を辞めて。8か月たった。なんなら自転車は高校の時から乗ったから19年もやってたんだよな。

自分でいうのもなんだけど、伊藤は修正力をもともとめちゃくちゃ持ってたんですよ。

正直高校で自転車を始めた時周りと比べて既に強かった。

高校1年生で神奈川勝った。

高校2年で関東も全国大会も勝った。

高校3年生で世界選手権6位になった。

年代別日本代表に入るのは当たり前。

大学1年生の1発目4月の全国大会で勝った。

大学2年生ではUCIのレースで2勝した。

大学3年生ではアジア選銀メダルを取った。

こだわりなんてない。修正なんてない。

ただ乗ればよかった。それは小中と一輪車という競技で死ぬほど努力したから。

凄いベースがあったわけです。

愛三で選手になってからも悪くはなかった。

2年目でUCI勝ってリーダージャージ着た。

3年目では愛三でもエースをやらせてもらうことが増えた。

ただ4年目。これからヨーロッパに向けてやっていこう。絶対いくって決めた年の最初に。

大腿骨折った。

マレーシアで折った。

筋肉をめちゃくちゃ切られた。

ここから変わった。

あったと勝手に自分で思っていた才能は失われた。左脚がうまく動かない。力が入らなくなった。これは一生だ。

修正力

ここからは修正。修正。修正。

12年の選手のうち身体が満足に動いたのは実は3年しかなくて9年間は修正の日々だったわけです。

修正の日々が始まった。

選手の間

サドル、ステム、ハンドルと500回以上は動かしたんではないか。

違和感出れば変えて。違和感出れば変えて。違和感出れば変えて。

どうやったら速く走れるだろう。どうやったら疲れないんだろう。

正解にたどり着いたのは修正修正の9年間の最後の2年だった。

レース中にサドルいじったこともあった。

監督にもう自転車はいじるな!と怒られたこともあった。

今となったら分かるんだけどもっと自分で測っていじれば答えはもう少し早く出ていたかもしれない。

 

選手の世界

走ることを仕事にしていて。走れなければいらないと言われる世界。

そこで1秒削るために、1ワット上げる為にやってきた作業なんですよね。

プレッシャーってあるんです。

そこで修正力が完全にない身体。

ちなみに右足も大腿骨折ってますけど。

こちらは日本で折ったんで筋肉をあまり切らない手術してくれて違和感はほとんどない。

とりあえずドンピシャのところでないと踏めない身体。

めちゃくちゃ悩みました。もうずっとどうやったら速く走れるんだろうって考えてましたもんね。

でも修正、諦めなかったらヨーロッパのチームにも運良く入れたし、アジアや日本でぼちぼちの結果も残せた。

日々の練習への取り組みとポジションの正解この2つは選手生活で欠かせないものでした。

 

フィッティングって

結局そこに落ち着くんかい。

いや久々のblogでそこに結局いくんかいって。

なった方もいるとは思うんですけどね。

自分が今やっているオンラインレッスンや対面フィッティングってなんとなくやっていることではないってことを知ってほしかったんです。

1日の大半を自転車のこと考えていた9年間で得たノウハウを来ていただいた方々に全力で提供してますっていう話なんです。

機材の関係でベストを出せない方もいましたけどほとんどの方にベスト提供できていると自分は思っています。

だってガチだから。9年間の経験って完全にガチでやってたから。

うん。

そして。

最近精度完全に高くなってるわ。

って調子乗ってたら。

昨日修正力を持った方がやってきて。苦戦してしまったという。

「結局自然体で脚が回るポジション」

ってことなんです。

自分のフィッティング受けていただいた方なら分かると思います。

修正力を持った方なら必要ないですけどほとんどの方は受けていただければ良くなります。

皆さん違和感をなくして快適なロードバイク生活。

手に入れたくないですか?

手に入ります。

 

 

blogは無理のない程度で書いてこ。

ではまた!

 

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