プロサイクリスト 伊藤雅和

シエルブルー鹿屋監督 伊藤雅和のブログ 選手経験12年 ロードバイク教える人

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乗り始め5週間目

投稿日:2022年5月22日 更新日:

ケガで10日間全く自転車に乗らずに乗り始めて5週間目。

ケガで痛むところは仙骨周りの骨のみ。

先週鹿屋でのチーム合宿を経て今週は2日間休み。次戦のツールド熊野に向けて最後の追い込み週間である。

 

5月16日

オフ

 

5月17日

1時間のリカバリー。

この前のサイクルジャンボリーで感じたポジションの違和感を拭う為に改めてケガ後セルフフィッテイングを行う。

5月18日

2時間の練習の中でまあまあキツいインターバル。

全開で踏むほどでもなく時間もそこまで長くない。合計5本。

昨日ポジションを変更しているのでそこの微調整も兼ねて工具を持った状態でトレーニングに行く。

1本目は昨日ローラーで出したポジション。結構良い感覚で踏めてこの前感じた違和感も出なくなっていた。

2本目はそこからサドルを0.5mm上げてみる。あまり違和感はないが少し身体が無理をしているかもと感じる。ただ値には入れることができていたし悪くはない。

3本目はそこからさらにサドルを0.5mm上げてみる。これはかなり無理して乗っているように感じて、踏み込まないと自転車が進んでくれない。ここではないと決定。これ以上サドルが上に行くことはない。

4本目は感覚が最も良かった最初のポジションから1mm下げてみる。これは疲れにくいけど出力を出すのに苦労したので、ここはない。ここより下は更になさそう。

5本目は4本目より0.5mm上げてみる。感覚としては悪くない、出力も出ていたがほんの少し脚が余っている感覚がある。ここで得た感覚がそこまで悪くない、0.5mm上げたところよりは良い。

先程のメニュー5本走った感覚では昨日ローラーで出したポジションが最も良かったので最初の高さに戻す。

帰り道に神経を鍛えるメニューがあったのでそのポジションでこなすとやはりかなり感覚が良かった。

 

5月19日

4時間の練習の中にメニューを2本。昨日ポジションをバッチリ出したおかげで終始脚は回るし、メニューの値も無理せずに出せるようになった。先週までは意識しないと出なかった値がそこまで無理しなくても出るようになって、ペダリングのことまで意識できるようになった。

 

5月20日

2時間の練習の中にメニューが6本。

これも昨日同様調子良くペダリングできたが、なんせ負荷が高い時間がありそこは前回だった。

ただ良かったところは前回まで追い込めるようになってきたなと自覚できてきたこと。無理しているのではなく気持ちよく追い込めるようになってきたこと。

無理している時は心拍が先に疲れたり、心拍は余裕だけど、脚が先にいっぱいいっぱいになってしまったり、全身が疲労するというより特定の箇所が疲労して踏めなくなったりとなんだか気持ち悪い感覚が残る。

今日はそれがなく気持ちよく限界を出せている感覚があった。

 

5月21日

ツールド熊野前の最後のロング練。

この日はかなり追い込むため前日から心の準備をしておく。

予定通りの負荷と時間をこなし厳しい最後のメニュー。

流石にそこまでの疲労もありメニューは負荷通りにできなったがかなり追い込んだ練習ができた。

 

5月22日

オフ

 

まとめ

今週はポジションを改めて本気のセルフフィッテイングをしたおかげかかなり追い込めた。ダメだと気付けたのも先週のチーム合宿で追い込んで、追い込んだ状態、疲労の限界からのヒルクライムイベントがあったおかげだ。

先週までの自分とは明らかに別人レベルに追い込めた。

ここからはツールド熊野までの調整になるが、あと1日だけキツい練習が待っている。それが終われば後は疲労を抜いていくだけ。

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