プロサイクリスト 伊藤雅和

シエルブルー鹿屋監督 伊藤雅和のブログ 選手経験12年 ロードバイク教える人

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止まること、ブレーキの話

投稿日:2020年4月4日 更新日:

ロードバイクを乗る上で大切なブレーキの話をしたいと思います。

速く走る為に練習したり、遠くまで走って景色を見たり、楽しく仲間と走ったりなど様々な目的で自転車を乗っていると思います。

中にはこれから自転車を始めようとしている方もいると思います。

 

1番大事なことは安全

その上で1番大事なのは安全に走ることです。

1番大事なのは命です。

落車してしまったり、事故にあってしまったりしてはせっかくの楽しいはずの自転車ライフが台無しです。

速く走ったり、遠くに走る為に共通する、必要な強くなる練習をする人は沢山いますが、ブレーキの練習をしている人はあまり見たことありません。

 

落車が起きる様々の要因

落車は様々な要因で起きます。

滑ったり、前の人が転んでそれに突っ込んだり、車にぶつかったり、急に現れた障害物を避けれなかったりなどです。

それらの中でブレーキをしっかりできて体勢を崩さなければ落車を少しでも減らせることができると思っています。

 

どのような意識をしたら止まれるか

ブレーキをかける練習

まずブレーキをかけることの練習です。

ブレーキをかけるのは左右両方のブラケットと呼ばれるこのパーツです。

このブラケットについているブレーキを手前側に引くとブレーキがかかります。

乗りながらブレーキをかけるときの意識として大事なことは体重の重心を自転車の後ろ側、後輪側に持っていくことです。

大げさにいえばこのような形です。

ここまでやらなくてもいいですが重心を後ろにかけることで自転車は止まりやすくなります。

練習としては止まる所を決めてそこで重心をかけながら止まる練習を繰り返せばできると思います。

これは簡単に体得できると思います。

その場で体勢をキープする練習

次に練習して欲しいのは止まったときに足を地面に着かずにその場でしばらくその体勢をキープするという練習です。

このような形です。

何故この練習が必要だと考えるかというと急ブレーキなどしなくてはいけない時、自転車が止まった時に体勢を崩す人が多いと思うからです。その結果落車してしまうことがあるのです。

自転車は前に進むことで安定性を得る乗り物です。皆さん漕ぎだすと自転車は安定して走り出すと思います。

もし急ブレーキした時にその場で止まることができると身体覚えていればバランスを崩すことが少なくなります。

その結果急に止まったときにもこれまで落車してしまっていたような時も転ばずに済むことがあるのです。

僕が出場する国際レースでも落車は起きます。

前で落車が起きた時に僕はその場で急にブレーキしてバランスをとって止まれた時に、僕より後ろで止まれなくて転んでる選手も沢山います。

その選手達は急ブレーキした時に止まれなかったか、止まれたのに身体のバランスを崩して転んでる選手達です。

ロードバイクは自転車に対して足が自転車から離れないように足元を固定するビンディングペダル、ビンディングシューズを使用している人が多いと思います。

バランスをとる練習は最初ビンディングシューズを使わずにスニーカーやランニングシューズなどで行った方が良いと思います。

どうしても最初は難しくて足を地面に着くことが多くなると思うからです。

コツを文字に起こすのは難しいですが、自転車を変に傾けたりせずに重心を自転車の中心に合わせていくことです。

 

練習次第で落車は減らせる可能性がある

これを自転車を乗る日に少しでも練習をしていけば、急ブレーキをした時にもバランスを崩すことが少なくなっていくと思いますし、結果として自転車を乗っている時にもバランス良く自転車に乗れると思います。

言葉で言うより少しずつ身体に覚えさせていくことが大事だと思いますので、単純ですが是非このような練習を試してみて下さい。

落車のリスクを少しでも減らして楽しい自転車ライフを送っていきましょう!

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