練習中に乗っている自転車と試合中に乗っている自転車の違いについて話していきたいと思います。
目次
練習用ロードバイク
まず写真を見てください。
写真は僕が練習中に乗っている自転車です。
サドルバッグ
この赤い丸で囲ってあるサドル後方にバッグと白いアイテムが付いていると思います。
このバッグを「サドルバック」といいます。
中には「チューブ」というタイヤがパンクした時に交換することで、パンク修理を可能にするアイテムとその交換の際に使用する「タイヤレバー」と呼ばれている道具が入っています。
左が「チューブ」で右が「タイヤレバー」です。
「チューブ」は2本持ち運び、「タイヤレバー」は3本入れています。
練習中にパンクした時には自分がその場でパンク修理を行わないといけません。
泥よけ
サドルに付いている白いアイテムは雨などが降った時に地面からの水はねを防ぐ為のものです。
雨が降ったときに地面からの水はねを防ぐだけで身体にかかる水の量が全然違ってきます。
結果身体の冷え方が違ってきますのでこのアイテムは非常に重宝してます。練習中に予想外の雨が降ってもいいようにずっと付けています。
ゼッケンプレートを取り付けるもの、赤く光るランプ
サドルが付いている緑の丸で囲ってある「シートポスト」と呼ばれるパーツの所には、点滅する赤いライトとレースの時にゼッケンプレートを付けるパーツがついています。
少し薄暗い日に走る時やトンネルの中など後ろから来る車に知らせられるように赤いライトを付けています。少しでも安全に走る為にできることはやっていくのが大事だと思っています。
レースは速く走ることが目的になってきますので、これらの安全に快適に走る為の道具を外します。それが軽量化にも繋がります。
練習とレースで最も変わるもの
レースになると1番変わるのはホイールと呼ばれるこの赤い丸で囲った部分です。
練習用とレース用で全く違うものに変えます。
「レースホイール」と「練習ホイール」という言葉が存在するくらいです。
1番は重さが違います。
重さで言えば数百グラムなのですがホイール全体で何%軽量化と考えると結構な重量・数字が違ってきます。
僕の場合は練習用とレース用で練習用に比べて「レースホイール」の方が約16%軽くなります。
16%軽くなるということはもし人間に直したとしたら60キロの人がいきなり50.4キロに痩せるようなことです。
あとロードレースではかなり重大や要素の空気抵抗なども「レースホイール」の方がよりシビアに低減されるよう設計されています。
走ってみると勿論ですがレースホイールの方が速いです。
上の写真はレース中のものです。
レース用ロードバイク、練習用ロードバイク
レースの時にホイールだけでなく自転車も変えてしまうチームもあります。
これは海外の「プロツアーチーム」や「プロコンチネンタル」では全チームそのようになっています。「レースバイク」と「練習バイク」が存在するのです。
これはマトリックスパワータグに所属している吉田選手のブログに詳しく書いてあります→プロ選手は何台の自転車で1シーズンを走っているのか
僕自身はかなり「ポジション」にこだわる選手なので「練習バイク」「レースバイク」が変わらない方が助かります。
僕がこだわる「ポジション」については今後書いていきたいと思います→
またレース時はチーム専属のメカニックが毎日洗車して、毎日メンテナンスしてくれています。
自分の経験上練習時に毎日洗う人は珍しいと思います。
洗車をした状態と長らく洗車をしていない状態では全く走りの軽さが違います。
レース時の自転車はいつも綺麗で、走る上で最も万全の状態になっているということです。
以上、練習時とレース時の自転車ではこのような違いがあるということを簡単に紹介させて頂きました。