プロサイクリスト 伊藤雅和

シエルブルー鹿屋監督 伊藤雅和のブログ 選手経験12年 ロードバイク教える人

ブログ 機材

ロードバイクの話

投稿日:2020年3月31日 更新日:

自転車ロード選手の商売道具にあたるロードバイクの話をしたいと思います。

 

そもそもロードバイクとは

ロードバイクは速く走る為に設計されている自転車です。

写真を見て頂ければ分かる通り、ママチャリ・クロスバイクと呼ばれる一般的な自転車に比べてハンドルの形が独特で、タイヤが細く、変速できるギアが多くついています。

僕が乗っている自転車は前のギアが2段、後ろのギアが11段となっており、22通りの変速ができる形になっています。

他にも速く走る為に工夫されている所は沢山あり、今ここには全部書けませんので、今後少しずつ書いていきたいと思います。

ちなみに上の写真は僕が練習に行く際の自転車です。レースの時には必要ないものも付いています。

レースの時はこのようになります。

練習の時とレースの時の自転車の違いは明日書いていきたいと思います→練習時と試合時のロードバイクの違い

 

世の中には沢山のメーカーのロードバイクがある

自転車に乗られる方は憧れのメーカーもあると思います。

しかし僕ら選手は所属チームと「スポンサー契約」を締結しているメーカーのバイクを乗るという選択肢しかありません。

なのでそのバイクに跨がって漕ぎ始めた瞬間に進むバイクだととても嬉しいわけです。

同じ自転車でもメーカーやそのメーカーの中のグレードによって乗り心地や進み方、重さなど全然違ってきます。

僕が高校生でロードレースを始めた時から乗ってきた自転車メーカーを順番に紹介します。

「エミネンザ」から始まり

→「スコット」

→「オルベア」

→「ミュール」

→「キャノンデール」

→「ウィリエール」

→「スペシャライズド」

→「スコット」

→「デローザ」

となっています。知っているメーカーもあれば知らないメーカーもあると思います。

今考えてみてもそれぞれの自転車に乗り味がありました。比較してみてもバイクメーカーによってこんなに違うんだととても面白い経験でした。

この自転車はこんなところが良かったな、こんなところが直ったらもっと良いのに等と思うことは沢山あります。

年々自転車は進化していってるので今のバイクと10年も前のバイクとを単純に比較はできないと思います。

 

ロードバイクとの相性がある

自分の脚と自転車との相性というものもあると思っています。

例えば僕がこの自転車はあんまり感じ良くないなと思っていてチームメートに聞いてみると、いや自分はこの自転車本当に好きと返答が返ってきたりすることがありました。

なので自分だけの感覚でこの自転車は良い自転車、悪い自転車とは判断できないと思います。

僕が現在乗っているのは「デローザ」というイタリアのブランドのメーカーで、自転車の名前は「メラク」といいます。

愛三工業レーシングチームが青いユニフォームをしていますので、自転車のカラーも青く塗装してもらっています。

この自転車はお世辞抜きに物凄く良いです。

悪いものは人に勧めたくないという性格なので嘘ではありません。

同じバイクに乗っている僕の今のチームメート達もよく進む良いバイクだと言っています。

この自転車は最近新しく出てきて主流になりつつある「ディスクブレーキ」ロードバイクというバイクです。

この「ディスクブレーキ」ロードバイクとこれまでの「リムブレーキ」ロードバイクと乗った感覚の違いやデローザ、「メラク」の詳しいレポートは今後書いていきたいと思います→ディスクブレーキロードバイクの止まることに関して ~命拾いしたエピソード~

沢山のロードバイクがある中で、今自転車に乗っている方もこれから自転車に乗ろうとしている方も、色々な人に意見を聞いたり、試乗会に積極的に参加などしたりして自分に本当に合っている自転車と出会えることを願っています。

何にもこだわりのない方は、是非「デローザ・メラク・ディスク」をオススメします。

-ブログ, 機材

執筆者:

関連記事

速くなりたい、成績を狙う方に休息のオススメ 2

前回に続き、速くなりたい、このレースで成績を残したいという方に向けて休息のオススメについて書いていきます。 速くなりたい、成績を狙う方に休息のオススメ 1 ↑ 前回は長い休みを取る大事さについて書きま …

no image

アシスト選手 ヴィスマとUAE

今日は今回のツール・ド・フランスの主役と言ってもいいBIG4。 その選手達のアシストの話です。 これこの前の解説の時に話そうと思って準備してたんですよね。ただ展開が凄すぎて話せなかったので文にしました …

「逃げ」とは 3 ~僕が経験した「逃げ」のエピソード~

自転車ロードレースにおける「逃げ」とは複雑なもので、僕も高校生の頃などは全く理解できてなかったです。 チームとして走るようになった大学時代、選手になってから徐々に理解できたものでした。 複雑なので数回 …

現代で根性論は必要か

現代のロードレースは年々科学的になっており、10年前より5年前よりレースのスピード、強度も上がっていると思われます。 根性は必要かということで結論から言うと自転車に根性は絶対必要です。   …

寒くて倒れそうだったレース

現在行われているブエルタ・エスパーニャ2020。スペインでこの時期だと雨が降るととても寒そうです。 寒さはレースを過酷にする要素の1つです。 僕は仕事として選手生活を10年、大学の頃から合わせるとアジ …

/*---フッターの固定ページ一覧の削除↓↓-----*/ .footermenust { display: none; } /*---フッターの固定ページ一覧の削除ここまで↑↑-----*/