自転車ロードレースにおける「エース」と「アシスト」の用語を説明していきたいと思います。
今回は「エース」について話していこうと思います。
「アシスト」についての記事はこちらです→ロードレース、「アシスト」とは
自転車ロードレースは1人ずつ走っていますがチームスポーツと言われています。
チームスポーツと言われる所以は「エース」と呼ばれる選手を勝たす為にチームで作戦を立て、その「エース」の為に「アシスト」と呼ばれる選手達が自分達の成績を犠牲にして走るからです。
目次
そもそもエースとは?
「エース」とはその名の通りチームでその時のレースで1番強い選手のことを言います。
例えば平坦のコースで最後に集団スプリントになりそうなコースならば、「スプリンター」の1番強い選手が「エース」になります。
何度も上ったり下ったりするアップダウンのコースならば、チームで1番強い、上れる「スプリンター」か1番強い「パンチャー」が「エース」になります。
レースの最後上りきってゴールならば、チームで1番強い「オールラウンダー」や「クライマー」が「エース」になります。
各チーム「エース」と呼ばれる選手が数人いるという形になります。
「エース」はそのチームの看板選手になります。
僕が去年まで在籍していたNIPPO VINI FANTINIでは2019年、エースとして契約していた選手は17人中4人でした。
エースに必要なこと
そして「ワールドツアーチーム」の「エース」達は人間とは思えないという表現がぴったりだと僕は思ったくらい強い選手達です。
この本当に強い「ワールドツアーチーム」の「エース」の選手達が本気を出す頃には僕はとっくにいませんでした。
この「エース」達はフィジカル的なことが強いことはもちろん、メンタル的にも強くなければいけません。
ヨーロッパではメンタルを鍛える為に、メンタルトレーナーがついている選手もいます。
NIPPOでもメンタルトレーナーの方が合宿などにたまに来ていました。
なぜメンタルも強くなければいけないのかというとチームを代表して結果を出さなければいけないというプレッシャーがあるからです。
このプレッシャーは「アシスト」の選手にはなく常日頃からこのプレッシャーと戦っているのだと思います。
エースはレースによって変わる
この「エース」という選手はレースによって変わります。
その時のレースに出場する選手の中で、総合優勝を狙う「エース」その日のコースでステージ優勝を狙う「エース」などを決めて走ります。
総合優勝だけを狙っているチームならステージ優勝狙いの「エース」は決めずに総合優勝だけを狙っていたりします。
「エース」はただひたすらに結果を求めて走ります。