プロサイクリスト 伊藤雅和

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ロードバイク、ポジションの話 1~試行錯誤してみること~

投稿日:2020年5月21日 更新日:

自転車ロードレースにおけるバイクポジションとはなんとも複雑で難しいものです。
しかしそれを楽しむことができればもっと自転車を楽しめるのではないかと僕は思います。

ロードバイクを乗っている人ならほぼ誰しもがどのポジションが正解なんだろうと1回は考えたことがあると思います。

僕はポジションに対して拘りがある選手なので、乗った時に1回はこれでいいのかなと思ってしまいます。
でもこうしたらもう少し速くなるかもなど考えたら面白いし、自転車って本当に奥が深い競技だと思います。

ポジションとは

まずポジションは大まかに言うと、サドルの高さ、サドルの前後位置、ハンドルの高さ、ハンドルの角度、サドルからハンドルまでの長さを決めて、動かしながらできてきます。

まず今年の僕のポジションを悩ます理由として、去年乗っていたデローザ、プロトスより今年乗っていたデローザ、メラクのハンドルの高さが2cm~3cm上がっている所にありました。

最初に言わせてもらいますと、2020年に僕が乗っていたデローザというメーカーのメラクという車種、物凄く良い自転車でした。今年初めてディスクブレーキ搭載のロードバイクに乗りましたが、こんなに進むものなのかと驚きました。
そしてディスクブレーキなのに軽い。僕にとって申し分ない自転車でした。

今年はスポンサーであるデローザ様の内部事情(デローザ・メラクは今年から新しくできたフレームで多分2020年2月の時点で世の中にあまりなかった)があり、そして僕達愛三工業レーシングチームが初戦のツールド・ランカウイに直前で出場が決まった為、バイクを乗ったのはマレーシアに着いてからでした。ツールド・ランカウイは2月下旬スタートでした。

初戦に間に合わせる為に無理やりデローザ様に早急で仕上げてもらいました。

そしてランカウイが始まるとハンドルが高くて中々ポジションが出ない日々が始まりました。

マレーシアではすぐにレースだったので、回数多くポジションをいじれる時間がありませんでした。

そして上りゴールの日にかなり強く感じました。

「ポジションが出てないとパワーが全然出ない」

直前の練習で余裕で踏めてた値が全く踏めないのです。

これは両足の骨を折って、両足の筋肉を切り、身体の自由度が低い僕に限ったことかもしれませんが、全く力が出ないのです。

幸いなのか、不幸なのか10日間レースが続く日程の、初日の1日のクリテリウム、ツールドランカウイの8ステージの中の8ステージ目で自分が納得できるポジションと巡り合えて、最後の1日のワンデーレースで6位という結果を出すことができました。

ツールドランカウイの第7ステージまではパワーが全然でなくて、本当に歯がゆい日々でした。第8ステージでスタートした瞬間に脚が良く動くのを感じて、嬉しくてチームメートに報告しに行ったくらいでした。
そしてここでやはりポジションは大事だとまた思ったのでした。

 

他の選手のポジションを観察する

僕は選手のポジションを見るのが好きなので、有名なプロ選手のポジションを見て、このように踏んでるんだなとか、ここの筋肉が強いからこの人はこのようなポジションになって速いんだなと観察しながらレースを見てます。

なのでゼッケン番号を見なくても有名な選手なら体つきやポジション、フォームを見て、名前を言えるくらいです。

なので他の人のポジションに関してはこうした方がもっと楽そうとか速く走れそうとか見れる方だと思います。

例えば僕レベルの選手がいうのはなんですが、去年のツール・ド・フランスで見たロマン・バルデ選手はあとステムが10mm短かったら、それかもう少しサドル前に出して高くしてハンドルとの距離をもう少し近くにしたらもっと速く走れそうだとか、でも2018年はそのように感じなかったよな。などと考えながら見てます。
Embed from Getty Images
しかし自分のポジションはそうはいきません。客観的にじっくり見ることができないからです。できるとしたら大きな鏡を横に置いて、それを見ながらローラーする、あとは横からのビデオを撮ってもらうなどだと思います。

しかしマレーシアにそのような鏡、ローラー、レース中にそれをやる時間や体力はなく、感覚で動かす日々でした。

今もまたその時と違うポジションで走っています。

2020年は色々なことを試して、時が来たときにベストの状態で走り出すために、色々試行錯誤しました。
今年のUAEツアーで優勝したアダム・イェーツ選手のフォームを参考に走ってみたりもしました。
Embed from Getty Images
背格好が同じような選手であるのと、山がとてつもなく速い選手なので真似する価値はあると思っています。

まず強い選手を真似してみるというのは試す価値はあると思います。人それぞれ骨格が違うので同じフォームにはならないと思いますが、ポジションは参考になると思います。
なぜならそれで結果を出しているからです。

ポジションは奥が深く、様々な理論が世の中に出回っています。僕も過去に日本で、イタリアにいる時もフィッティングしてもらったことがありますが、双方で値が全く違いました。

続き→ロードバイク、ポジションの話 2~有名選手達はどうしているか~

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