プロサイクリスト 伊藤雅和

シエルブルー鹿屋所属 選手兼監督 伊藤雅和のブログ ロードバイクに役立つ情報を発信していきます

ブログ 機材

サドル高を変える

投稿日:2020年4月16日 更新日:

こちらではサドル高の測り方を書きました。(サドル高を測る)今日はそのサドル高をどれくらいの頻度で変えているか書きたいと思います。

 

ポジションにこだわるかこだわらないか

選手によってポジションにあまりこだわらない選手、少しこだわる選手、凄くこだわる選手がいます。

ちなみに僕は凄くこだわる選手です。

同じコンディションでもサドル高、サドルの前後位置、ハンドルの高さ、ハンドルの角度、で実際踏める値が変わると思っているからです。

しかし昔はあまりこだわらない選手でした。

大学、愛三3年目くらいまでは全くと良いほどこだわりはなく、メカニック、ポジションのフィッターの方に丸投げでした。

ポジションを自分で測ったことなどなかったのです。

変わったのは大腿骨を折った2014年からです。

怪我をした2014年の2月、筋肉を多く切る手術だったので、骨がくっついてからもなかなか筋力が戻ってこなくてポジションを試行錯誤する日々でした。

これは完全に自分が走れないことからポジションに逃げてた日々でしたが、そのことがあってポジションのことを考えるきっかけにもなりました。

 

NIPOOイタリアで受けたフィッティング

「NIPPO VINI FANTINI」へ移籍することになったのは2017年シーズンでした。イタリアにいるフィッターの方にこれまでの自分のポジションをかなり変えてもらいました。

まずハンドルの幅、サドル高、前後位置全て変えました。

2017年、2018年はそのポジションで走りましたがいまいちしっくりきませんでした。いつか慣れると走っていました。そして2018年のシーズンが終わりました。

シーズンが終わって3週間休み、2019年の為に乗り始めると、もうどうしても気持ち悪い感覚が拭えませんでした。

その為ハンドル幅を変え、サドル高、サドルの前後位置を自分が2016年まで設定してた値と2017.18年シーズンの間くらいに設定しました。

すると2019年はこれまでの違和感が抜けて、凄く良いフィーリングで走ることができました。

2019年シーズン中も試行錯誤しましたがそこは微調整の範囲でした。

しかし回数が多かったので、メカニックの方々にはとても迷惑かけました。

どれくらいの範囲で変えていくかというと少なくて0.25mmくらいの範囲です。。

これをNIPPOのメカニックの西メカニックに髪一本分サドル高上げといて下さいという言い方でお願いをしていたりいました。

ここまでいくとその日のコンディション問題や気のせいなんじゃないかと言われますが、1mmではかなり変わったのが分かります。

0.25mmでも使う筋肉が少し変わる所がこのポジションの奥深さだと思います。

 

こだわることは良いこと?悪いこと?

僕はこのような状況は決して誇れることではないと思っています。

サドル高なぞ、ポジションなぞ気にせず強い人は強いからです。

例えばNIPPOの中根選手は全くポジションにこだわりがない選手で、なんか良い感じに踏めていたからもうポジションはこれでいいや!といった感じなのです。

しかし僕はそうはいきません。多分両足の大腿骨を折っているので、筋肉の使い方に偏りがあるからだと思います。

練習中でもおかしいと思ったらすぐに変えます。なので練習にメジャーとアレンキーと呼ばれるアイテムを毎回持っていっています。

練習でこのポジションは完璧だと思うまではひたすらいじります。

このようにシートポストに印を着けて0.25mm0.5mm、1mmと動かしていきます。

印はフレームの際から1mmの所に着けています。

このように僕はかなりシビアにポジションを変えています。

そしてシーズン通して同じ自転車で一回ポジションがしっかり出てしまえばいじりません。

 

僕と同じくらいこだわる選手を発見!

NIPPOの時、僕と同じく凄くポジションにシビアだなと思った選手がいました。スペイン人のファン・ホセ・ロバト選手です。

彼は髪一本分より細かくサドル高、ハンドルの調整をしたりすると西メカニックが言っていました。

 

ポジションを出す時に大事なこと

身体を慣らす方がいいのではないかと考える方もいると思いますが、自分の身体に合ったポジションがあるなら探した方が効率が良いと僕は考えます。

このポジションを変える際に大事なことはどの筋肉を多く使いたいかを意識しながら変えることです。

最初の最初はフィッターの方にポジションを出してもらったら楽だと思うので、そこを基準にして数mmは自分なりに動かして自分の最適なポジションを見つけていければいいと思います!

自分の中で、こうした方がいいかも?と思った際には一度試し、良かったらそのまま。ダメだったら元に戻せば良い話です。

最も重要なポイントは元にいつでも戻せる様にしておくことかもしれません。

-ブログ, 機材

執筆者:

関連記事

ハンドル幅を考える 1

ロードバイクは様々なパーツを組み合わせてできています。 何か問題があったり、もっと使いたい物が出てきたら自分で選んで変えることができます。 サドルが身体に合わないだとか、試したいものができたら変えてみ …

ケガをしたとき傷口を綺麗に

先日の練習中に自分ではどうしようもないトラブルで落車してしまいました。 ケガとしては今のところ左半身打撲、左臀部全体の擦過傷、右臀部擦過傷、左背中擦過傷、左肩擦過傷、左肘擦過傷といったケガになっていま …

クリートの調整

自転車競技における、「クリート」とは自転車のペダルに靴を固定する為に靴の裏に取り付けるアイテムです。 今日はクリートを取り付ける時に僕が実際行っている調整方法を紹介しようと思います。   ク …

ステムを10mm短くしました

タイトルからも分かるようにステムを10mm短くしました。   昨年まで乗っていたプロトスと今年乗っているメラク 今年僕たち愛三工業レーシングチームはデローザのメラクに乗っています。 ちなみに …

タイヤの安全性の話

自転車には絶対に欠かせない「タイヤ」について話していきたいと思います。 練習で雨の中走り、タイヤの安全性について改めて考えてみたので書いていきます。   そもそもロードバイクのタイヤとは? …

/*---フッターの固定ページ一覧の削除↓↓-----*/ .footermenust { display: none; } /*---フッターの固定ページ一覧の削除ここまで↑↑-----*/