プロサイクリスト 伊藤雅和

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サドル高を変える

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こちらではサドル高の測り方を書きました。(サドル高を測る)今日はそのサドル高をどれくらいの頻度で変えているか書きたいと思います。

選手によってポジションにあまりこだわらない選手、少しこだわる選手、凄くこだわる選手がいます。

ちなみに僕は凄くこだわる選手です。
同じコンディションでもサドル高、サドルの前後位置、ハンドルの高さ、ハンドルの角度、で実際踏める値が変わると思っているからです。

しかし昔はあまりこだわらない選手でした。
大学、愛三3年目くらいまでは全くと良いほどこだわりはなく、メカニック、ポジションのフィッターの方に丸投げでした。
ポジションを自分で測ったことなどなかったのです。

変わったのは大腿骨を折った2014年からです。
怪我をした2014年の2月、筋肉を多く切る手術だったので、骨がくっついてからもなかなか筋力が戻ってこなくてポジションを試行錯誤する日々でした。
これは完全に自分が走れないことからポジションに逃げてた日々でしたが、そのことがあってポジションのことを考えるきっかけにもなりました。

「NIPPO VINI FANTINI」へ移籍することになったのは2017年シーズンでした。イタリアにいるフィッターの方にこれまでの自分のポジションをかなり変えてもらいました。
まずハンドルの幅、サドル高、前後位置全て変えました。
2017年、2018年はそのポジションで走りましたがいまいちしっくりきませんでした。いつか慣れると走っていました。そして2018年のシーズンが終わりました。
シーズンが終わって3週間休み、2019年の為に
乗り始めると、もうどうしても気持ち悪い感覚が拭えませんでした。その為ハンドル幅を変え、サドル高、サドルの前後位置を自分が2016年まで設定してた値と2017.18年シーズンの間くらいに設定しました。
すると2019年はこれまでの違和感が抜けて、凄く良いフィーリングで走ることができました。
2019年シーズン中も試行錯誤しましたがそこは微調整の範囲でした。
しかし回数が多かったので、メカニックの方々にはとても迷惑かけました。

どれくらいの範囲で変えていくかというと少なくて0.25mmくらいの範囲です。。
これをNIPPOのメカニックの西メカニックに髪一本分サドル高上げといて下さいという言い方でお願いをしていたりいました。
ここまでいくとその日のコンディション問題や気のせいなんじゃないかと言われますが、1mmではかなり変わったのが分かります。
0.25mmでも使う筋肉が少し変わる所がこのポジションの奥深さだと思います。

でもこれは決して誇れることではないと思っています。サドル高なぞ、ポジションなぞ気にせず強い人は強いからです。例えば現NIPPOの中根選手は全くポジションにこだわりがない選手で、なんか良い感じに踏めていたからもうポジションはこれでいいや!といった感じなのです。

しかし僕はそうはいきません。多分両足の大腿骨を折っているので、筋肉の使い方に偏りがあるからだと思います。
練習中でもおかしいと思ったらすぐに変えます。なので練習にメジャーとアレンキーと呼ばれるアイテムを毎回持っていっています。
練習でこのポジションは完璧だと思うまではひたすらいじります。


このようにシートポストに印を着けて0.25mm0.5mm、1mmと動かしていきます。

印はフレームの際とそこから1mmの所に着けています。

このように僕はかなりシビアにポジションを変えています。
そしてシーズン通して同じ自転車で一回ポジションがしっかり出てしまえばいじりません。
NIPPOの時、僕と同じく凄くポジションにシビアだなと思った選手がいました。スペイン人のファン・ホセ・ロバト選手です。
彼は髪一本分より細かくサドル高、ハンドルの調整をしたりすると西メカニックが言っていました。

身体を慣らす方がいいのではないかと考える方もいると思いますが、自分の身体に合ったポジションがあるなら探した方が効率が良いと僕は考えます。
このポジションを変える際に大事なことはどの筋肉を多く使いたいかを意識しながら変えることです。

最初の最初はフィッターの方にポジションを出してもらったら楽だと思うので、そこを基準にして数mmは自分なりに動かして自分の最適なポジションを見つけていければいいと思います!
自分の中で、こうした方がいいかも!?と思った際には一度試し、良かったらそのまま!ダメだったら元に戻せばいいだけの話のです。
最も重要なポイントは元にいつでも戻せる様にしておくことかもしれません。

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