プロサイクリスト 伊藤雅和

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サドルを選ぶ~シマノ ファルコン~

投稿日:2020年4月18日 更新日:

世の中に沢山あるサドル、どれを使っていこうか悩みませんか?

僕が今使用しているサドルはどのようにして決めたかを書いていきたいと思います。

 

シマノFalcon

僕はシマノのFalcon(ファルコン)というサドルの穴あきタイプを使っています。

SHIMANO PRO(シマノ プロ) ファルコンAF サドル <ブラック 幅142mm>R20RSA0214X

穴あきタイプとはこのように真ん中に穴が空いている形です。

 

シマノのサドルは他にもStealth(ステルス)とTurnix(ターニックス)とGriffon(グリフォン)などのモデルがあります→シマノサドル、ターニックスを使用してみた

 

どのサドルが合っているかは人それぞれ

サドルは本当に個人にとって合う合わないがあり、僕が合わなかったからといってそれが悪いサドルではありません。

それぞれのサドルに良い所があり、自分の乗り方を考えて本当に合うサドルを探していくことが大事だと思います。

僕はステルスとファルコンを試してファルコンにしました。

結果からいうとファルコンが僕にとって凄く良いサドルでした。

愛三工業レーシングチームはシマノからサポートを受けていて、今年からサドルもシマノproの物を使わせてもらうということでどれを使ったらいいかなと悩んでいました。

 

今までで使用して良かったと思ったサドルから考えた

これまでの僕の競技人生の中でこれは良いサドルだなと思ったのはスペシャライズドという会社のトゥーぺというサドルでした。それを基準に考えるとその後中々トゥーぺを越えてくるものがなかったのです。

なぜトゥーぺが良かったのかを今回シマノのサドルを選ばせてもらう時に考えてみました。

機材に詳しい後輩にも相談してみました。

そうしたら座面がフラット(水平)のサドルが僕には合ってるのではないかという答えが出ました。

座面がフラットとはこのようなことです。

 

丸みが帯びていたり、サドルが前後で波打っていたりするとどうしてもその一点もしくはその近辺でしか座れない感覚があったのです。

ターニックスというサドルはこのような形になっています。

プロ(PRO) ターニックス GEL ブラック サドル R20RSA0291X

このサドルはここのへこんでいる部分に過重をかけて座る位置を決めさせて、上体を安定させられる所が長所だと思います。

このようなサドルが身体に合っているライダーも沢山いて、使っている強い選手は沢山います。

僕もスペシャライズドを使用していた時代に試しに同じようなサドルを使ってみました。しかし僕の乗り方には合わないと感じました。

そこで今回シマノのサドルを使わせてもらうにあたってこれは試さずに止めました。

 

ステルスとファルコンを使って試してみた

ステルス

まず使ったことのなかった形のステルスを試してみました。

プロ(PRO) ステルス サドル 142mm

これは今流行りの先端が短くて後方が広いサドルです。

これは試しに使ってみたくて付けてみました。

結果僕には合いませんでした。

ある一定の筋肉には凄く反応してくれるのですが僕の使いたい筋肉はこのサドルではあまり反応してくれなかったからです。

しかしこのサドルは前乗りの選手や骨盤が広い選手には凄く良いサドルだと思います。

実際海外のチームでチーム全員がこのサドルを使っているチームもありましたし、これもここ一点で力をかけ続けるんだということに関して凄く優れているサドルだと思います。

僕は色々な所に座って色々な筋肉を使いたいので僕の理想に合わずに断念しました。

ファルコン

次にファルコンを試してみました。

するとすぐに身体が良いと言っているのが分かりました。

座面がフラットなことによって色々な所で座れて、かつ後方の部分も広すぎずにしっかりと臀部を支えることができていました。

よって上体も安定し、ペダリングもスムーズに。

しかもサドル全体で無駄な箇所がなく軽い。

穴あきタイプもあるということで文句なしでした。

スペシャライズドのトゥーぺに乗った時と同じ感覚を得られ、やっと久しぶりに自分の好きなサドルと出会えました。

 

ロードバイクを乗る上で良いサドルを選ぶことは大切です。
本当に個人個人で身体の作りが違うので自分に合ったサドルを見つけられたら良いと思います。
僕はこのシマノサドルのファルコンはお勧めできます。

SHIMANO PRO(シマノ プロ) ファルコンAF サドル <ブラック 幅142mm>R20RSA0214X

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