プロサイクリスト 伊藤雅和

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フルーム選手の現状を今ある情報で考えてみる

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サイクルロードレース界で世界一有名なレース、ツール・ド・フランスが近づいてきました。

僕も毎年ツール・ド・フランスを観るのを凄く楽しみにしています。今年はこのような世界情勢なので8月末からの開催ですが、毎年は7月頭からの開催です。なので7月頭にヨーロッパにいると、リアルタイムで寝不足にもならずにツール・ド・フランスを見られて凄くワクワクしていました。

今年もワールドツアーチーム、出場するプロチームが1軍中の1軍を揃えて、ツール・ド・フランスに挑んでいくと思います。

そこで僕が気になるのはツール・ド・フランスを4度総合優勝をしているクリス・フルーム選手が、チームイネオスというおそらく世界一のビッグチームでツール・ド・フランスのメンバー入りをするかどうかです。

フルーム選手は4度もツール・ド・フランスを総合優勝していますが、昨年の6月に大腿骨、肋骨、右肘、胸骨、椎骨を骨折する大怪我を負っています。それで昨シーズンは治療に専念してケガをしてからはレースを走っていません。



今年の2月末に行われたUAEツアーというレースで復帰しました。そこからはこの世界情勢なのでレース自体が世界的に7月までありませんでした。

フルーム選手は8月頭にあったツール・ド・ランというレース、先日まで行われていたクリテリウム・デュ・ドーフィネというレースに出場しました。

そこでは本来といいますか、ケガ前の強烈な強さを誇っていたフルーム選手の姿はみられませんでした。

もちろんあの場面でチームの為に仕事をするのは普通に考えたらあり得ない強さな訳ですけど、本来の姿はもっと強いのにと思った人は沢山いたと思います。

僕はツール・ド・ランの結果を見てそう思い、レース動画を観てみました。

するといつものように回転数を高く、ほぼほぼシッティングで力強く上るフルーム選手の走りではありませんでした。

どちらかと言えば常にペダルに対して無理やり踏み込んでるようなペダリングに見えました。



僕はどのようなことが起きているのか分かる限りで調べて考えてみました。それなのでここからは全く合っているか分からないです。あくまで僕の考えです。

まずあそこまで見た感じが変わっているのはポジションがこれまでと違うのではと思いました。

ケガもあってポジションをこれまでと同じようにできないのかもしれないと思いました。

どうもこれまでのフルーム選手よりサドルが高く見えたので、今年とケガする前とどうポジションが違うか分かる限りで調べてみました。

するとサドルの高さはさほど変わりませんでした。どこが変わったかと言えばサドルの先端からハンドルセンターまでの距離でした。この距離がケガする前よりかなり遠くなっていました。

ここが遠くなるとどうなるか、上体が前屈みになります。上体が前屈みになると同じサドル高でもサドルが高くなったように見えますし、乗っていて感じます。これは口で説明するのは難しいですが実際自分の自転車で行ってみると分かります。

これを踏まえて怪我する前と怪我した後の動画を見比べてみると、ウェアに書かれているお腹側の文字が怪我する前の方がよく見えます。そして腕の余り方が違います。これは怪我する前の方が上体が立っているからだと思います。

僕が調べた数値だけ見ると、これが合っていたら何故ここまで違うセッティングにしているのか?というくらい違うので、ここを元に戻したらまた本来のペダリングに戻るのかなとも思いました。



次に怪我の影響は出ているのかを考えてみました。

フルーム選手は右大腿骨、右肘、肋骨、胸骨、脊柱を骨折しています。

骨折した際に折れ方が酷いと、そこに手術で金属を入れて固定して治していきます。

僕も2回大腿骨を折っています。その際に2回とも骨折した箇所に骨がくっつくまで金属を入れていました。僕は違和感がありすぎて2回とも骨がくっついた後、すぐに抜釘の手術を受けました。

どれくらい違和感があるかと言うと、金属が入っている脚を下に横向きで寝ると痛みを感じることがあったり、ロードバイクでもランニングでもゼロから走りだした時に痛みを感じたりします。特にランニングする時は走り出すときだけでなく、走っている時、常に痛みを感じました。

あとは下の画像のような動きができませんでした。殿筋の力が入りづらかったのです。

上の写真で右脚のこの状態を保つことができませんでした。

このように上に右脚を上げることは絶対にできませんでした。

フルーム選手は怪我をしたあとすぐに長時間に及ぶ大手術をして何ヵ所かに金属、金属プレート、ネジを入れたみたいです。

そして昨年の11月に右股関節、右肘の金属類を取り外す手術を受けたみたいでした。ただ右の大腿骨に入っている金属は取らなかったのか、取れなかったのか分かりませんが、取り除いたという記事はありませんでした。

つまり僕が物凄く違和感を感じた金属は取り除かなかったみたいでした。ただどのように金属が入っているか分かりませんが、僕と一緒ならば、骨の中に長い金属が入っています。僕は大腿骨を骨折した際に1度目と2度目の手術方法が違いました。2度目の骨折時の方が現代的な手術方法なのでそちらの方をフルーム選手は受けていると思います。ちなみに新城選手も大腿骨を折っていますが、僕が2度目に受けている手術方法と一緒の方法でした。上の写真は2度目の手術で入れた金属のレントゲン写真です。僕の大腿骨を折った時の話、そこからの復帰の話はまた追々していきたいと思います。

怪我の影響を考えると、身体に金属が入っているのでスムーズに円運動ができなくなった。もしくは左右の脚の長さに違いが出て来てこれまでの感覚だとうまく身体が動かなくなった。筋肉を切っているのでそこの筋肉が使えなくなったなどが考えられます。筋肉を切ったら、そこの筋肉は二度と綺麗に元には戻りません。そして怪我をした時には頭で自分が考える理想通りに身体が動いていると思っていても、身体はついてきてくれない時があります。

フルーム選手は右半身を多く折っているので右半身が上手く使えない、そして金属が入っているせいで脚が思っている通り動かないかもしれません。右肘も少し形が変わっているように見えます。

ただここまでのケガをして1年でこのレベルまで走れるようになるとは凄すぎるという他ありません。

全ての違和感を取り除いて、恐ろしい強さのフルーム選手をまた見てみたいです。そして無事にツール・ド・フランスで走る姿を見てみたいです。

そしてポジションが違うなら元に戻した所を見てみたいと思います。ただ理由があってポジションが違って、その理由を知っている方がいたら教えて頂けると嬉しいです。

ここまでが僕が調べて考えることでしたが、情報は合っているか分かりません。皆さんはどう思いますか?

 

 

 

 

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