プロサイクリスト 伊藤雅和

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雨の日の練習で気を付けていること

投稿日:2020年6月10日 更新日:

梅雨の季節に入り、雨が続き、そんな時でもモチベーションの高い時などでは、雨の日でも練習に行くこともあるかと思います。

そんな雨の日に僕が気を付けていることを紹介しようと思います。

 

落車しないこと

まず1番は落車しないことです。

これは雨の日にも限らずですが、ロードバイクを乗る上で1番大事なことは怪我をしないことです。

雨の日は路面が濡れていて、いつもよりタイヤが滑りやすくなります。

これはどんなに良い性能のタイヤでも晴れの日よりは雨の日の方が滑ります。

レースでは時に雨の日でもコーナーなどでも攻めなければいけない時があるかもしれませんが、練習の雨の日でコーナーを無理する必要はどこにもありません。

むしろこれは晴れた日も当たり前のことで、練習で下りを攻めて、ケガをするほど勿体ないことはありません。まずは安全に転ばないことが大事です。

下りを安全に下る為のバイクテクニックについてのアドバイスを過去に書いていますので是非見てみて下さい→コーナー、下りを速く走る為に

道を走っていたらいきなり障害物が現れたり、道路に何か落ちていたりすると急ブレーキをしなければいけない時があるかもしれません。視界もいつもより悪いです。

このような時に雨の日は晴れの日に比べてブレーキも効きずらくなってきます。
正確にいうと今の時代、雨の日でも充分に制動力があるブレーキばかりです。なのでブレーキをかけても止まらないのはタイヤの性能によります。

特に僕ら愛三工業レーシングチームが乗っているデローザ・メラクのようにディスクブレーキというブレーキでは雨の日も晴れの日も関係なく、少しの力を加えるだけで充分にブレーキをかけれます。

この素晴らしいディスクブレーキについてはまた今後話していきますが、今日はタイヤの性能で雨の日の落車のリスクを減らせるということを伝えたいです。タイヤは命を預けているものなので性能はかなり大事です。

僕らのチームが使っている「CONTINENTAL」のタイヤの記事を過去に書いていますので、是非目を通して見てください→タイヤの安全性の話

ちなみに雨の日の側溝やマンホールはどんなに良いタイヤでも滑るので注意が必要です。

僕も気をつけていてもこれで転んだことがあります。

 

踏みすぎないこと

そして雨の日の練習で次に僕が気を付けていることは踏みすぎないことです。

小雨の時はまだいつもと変わらない負荷で踏みますが、雨が本降りになり身体が完全に水で濡れたと思った瞬間から負荷を落とします。

これはなぜかというと雨の日、身体が濡れた状態でいつもの負荷で走ると、僕は疲れがいつもよりかなり増し、更にこの疲れが後にひくからです。

日々コンディショニングを考える上では、変な疲れを次の日になるべく残さずに毎日の練習を集中して行うことが、大事だと思います。

僕は雨の日にいつもの負荷で踏むと身体に思ったよりダメージが残るのです。

 

雨の日に踏みすぎてコンディションを落としたエピソード

これらのことを実感したのは2016年の時でした。

6月末の全日本選手権を狙っていた僕は5月にあるツアーオブジャパンというレースの前の練習から徐々にコンディションを上げていき、ツアーオブジャパンをこなしました。

次は6月の中旬にあるツールド熊野という大会でコンディションは上がっており、日本人トップの総合5位という結果を残せるくらいになっていました。

このツールド熊野が終わってから全日本選手権までは10日間でした。

いつものように調整をこなし、レースに挑みましたが、スタートしてから脚が重く結果は良くありませんでした。

コンディションが落ちてしまっていたのです。

ツールド熊野の最終ステージは記録的な大雨でした。しかし最終ステージとあって展開は激しく、ずっと踏まなければならないようなレースでした。

そしてこの日の疲れが僕の中で全く取れなかったのです。マッサージをしてもらってもダメでした。

この時はなぜか分からなくてコンディショニングが失敗したのかと不安になり、その時行っていた通常のトレーニングスケジュールを変えずに、全日本選手権まで調整してしまいました。

雨の日のレースで激しく踏んだ時はリカバリーがいつもより多く必要ということが当時分かっていなかったのです。

この後に僕の中で雨の日の練習、レースは疲れるという確信を得れる出来事があって、あの時のコンディショニングは失敗だったんだと分かります。

そこからは雨の日の練習はいつもより負荷を落として走っています。負荷を落としたからといって練習の効果が薄れるかといえば僕はこの雨の日に関してはそうは思いません。

僕の中の感覚ですけど、筋肉を冷やした状態で走ることが意外とそれだけ負荷がかかっている状態になるので、少し負荷を落とした所で練習の効果が薄れないのではないかと思っています。

去年の大事なレースの前の練習などでも雨が降ってる日、途中で降ってきたら負荷を落として走っていました。それでコンディションが下がったことはありません。むしろいつものように踏むとコンディションは逆に下がるのではないかと思っています。

 

安全が1番

雨の日にわざわざ外に走りにいかなくてもいいのではないかと僕も思ったりします。

しかし雨が続いたりして今日はどうしても外を走りたいと思った方は、落車にいつもより気を付ける、いつもの練習より踏みすぎない、の2点を意識しながら走ってみて、今後も安全に自転車に乗っていけたらいいなと思います。

僕も今後、もっと安全に自転車に乗っていけるよう、ケガなく自転車に乗るという意識を高く持ち練習していきたいと思います。

雨に関係している記事です。
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