プロサイクリスト 伊藤雅和

愛三工業レーシング所属 伊藤雅和のブログ

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調子が上がっていない2つのパターン

投稿日:

先日JPROツアー開幕戦が行われました。

僕のコンディションは例年のこの時期に比べてまだ上がっていませんでした。


photo Itaru Mitsui

上がっていない=弱い

ですが

必ずしも、上がっていない=調子悪い

ではないです。

弱いと言っても、希望のない調子悪いと、希望のある弱いがあると思っています。

今回のレースの前、僕はレースが始まる10日以上前までは、希望のない調子悪い。そして弱い。

レースの始まる10日前くらいからは希望のある弱いでした。

希望のない調子悪いと、希望のある弱いとはどのようなことでしょうか。

 

 

希望のない調子悪い

僕の中で希望のない調子悪いとは、身体の疲れ方に偏りが出てしまう時です。僕の場合、主に脚だけが疲れてしまう時は良くないです。

ただただ疲労して、次の日その疲れをかなり残してしまうことが多いです。

脚だけが疲れてしまうことは良くないと思っていますが、僕の場合身体で1番疲れて欲しくないところは大腿四頭筋です。ペダリングした際にここの筋肉が真っ先に力が入ってしまう時はかなり調子が悪いです。

そして大腿四頭筋がかなり疲労する乗り方の時は自転車も思ったように進んでくれません。

練習の負荷が同じ負荷でも疲れて欲しくないところが疲労していってしまう時は、負荷をかけるのに多くのパワーを使ってしまいます。

多くパワーを使うとは指定パワーを出す際に自分の身体のより限界に近い所までいかなければいけないということです。

乗っていて余裕もなく、ただただ痛みに耐える走りになってしまいます。

僕の中で希望のない調子悪いとは、まとめてしまうとそのまま練習していても強くなり、コンディションが上がる見込みが薄い時のことを言います。

逆に疲労が蓄積していってしまい練習してもコンディションが落ちていってしまう危険性すらあるということです。

開幕戦10日以上前の僕がこのような感じでした。

乗っていてもどこか身体がしっくりこずに、コーチが作ってくれた練習の指定のパワーを出せていたとしても、フォームなど考える余裕もなく、身体をフルに使ってなんとか絞り出している感覚でした。

指定のパワーに全く届かない時もありました。

指定のパワーに届かないことは凄く悪いことではありませんが、身体の使い方、疲れ方、自転車の進ませ方が良くありませんでした。

 

頭のストレスも良くないこと

そうなると頭も悩んできます。どのようにしたらコンディションが上がるかな、ポジションをこのように変えてみようかなと試行錯誤が続き、自転車に乗っていない時でも悩んで頭も疲れていってしまいます。

この前チームメートから聞いたのですが、普段私生活で感じるストレスも、練習で身体にかかったストレスと同じようにコンディションに影響を及ぼすと聞きました。

つまり練習が終わったら回復のことについて考えれば良いものの、調子、感覚が悪いことで普段も問題を解決するためにストレスが頭にかかってしまうということです。

正直希望のない調子が悪い期間は、自転車に乗っていても全然楽しくありませんでした。

 

希望のある弱い

レース始まる前の10日前くらいから希望のない調子が悪いから希望のある弱いに変わりました。

練習をしていても指定パワーに届かないことはありましたが、身体の使い方、乗っている時に身体の疲れる箇所、自転車の進み方、練習が終わった時の身体の疲れ具合など良い方向に変わったのです。


photo Itaru Mitsui

このような時は指定のパワーが出なくても焦りません。

ただ自分の身体が弱いからだと思えるからです。

身体の使い方に満足できている時はその感覚を忘れずに練習を積み上げていけば、コンディションは自ずと上がっていきます。

僕の場合は乗っていて全身が同じように疲れているときはかなり感覚が良いです。特に背中、腰、お腹が疲れているときはかなり良い感覚です。

腹筋は回復が早い筋肉としても有名だからです(ふくらはぎも回復が早い筋肉)

弱いが調子が悪いということではないのです。

僕は弱いことより調子が悪いことの方が怖いです。

 

トンネルを抜けた今の状態

正直今はまだ希望のない調子が悪い時の変な疲れや、乗り方の癖が完全に抜けきってなく、指定パワーの負荷も出せていないです。

ただ身体の感覚は悪くありません。僕が弱いだけです。

ただ自転車の進ませ方についてはかなり改善されて、力を抜いたペダリングでも自転車が進んでくれるようになってきたと思っています。

僕のペダリングの際に気を付けていることは4月号のサイクルスポーツ様で取り上げてもらっています。

今回の色々悩んだことは今となれば色々と面白かったので、このまま上手くいって結果が出ればまたどこかで書いていきたいと思います。結果が出ないことでは説得力がないと思うからです。

ただ今回のブログを読んでくれて、疲労が身体の中でも脚だけ(主に大腿四頭筋)が疲れるだとか、お腹に全く力が入らないだとか、肩が痛くなるだとか、腰が痛くなるだとかそういった悩みがあるのなら、とりあえずポジションを色々と変えてみることをオススメします。

ロードバイク、ポジションの話 1~試行錯誤してみること~

 

 

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